こんにちは

ハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。

今回からはエクストリュージョン症例集2021の第3弾として段階ごとに写真解説を交えながら

お話させていただきます。

もう第3弾ともなると読んでくださる方もどういう手順でどれくらいの期間がかかる治療なのかを

「もう知ってる〜」

と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それでいいのです。歯が保存できないと診断されたときに、本当に抜歯をしなければならないのか

そこで立ち止まり、「なんかどっかのブログに書いてあったな」と頭の片隅に残っていれば、

抜歯という最悪の事態から免れるかもしれません。

 

以前のブログは以下からご参照ください。

症例集①をご覧になりたい方はこちらから

準備編 https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19265

実践編 https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19271

矯正経過編 https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19281

手術編 https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19295

仮歯編 https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19706

最終補綴編 https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19715

 

症例集②をご覧になりたい方はこちらから

準備編 https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19723

実践編 https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19730

矯正経過編 https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19739

手術編 https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19747

仮歯編 https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19753

最終補綴編 https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19761

 

今回の患者さんは歯が土台ごと外れてしまった40代の女性です。

御来院いただいた時の写真がこちら

マイクロスコープで撮影した画像のため、少し画質が落ちているのはご容赦ください。

 

部分的には歯根の歯質が見えていますが、黒く虫歯になってしまっています。

ここから虫歯を取ればさらに歯質を失ってしまいます。

 

このままでは被せ物まで治療を進めることができません。

歯を保存し、被せ物まで被せていくためには、全周の歯質がなければいけません。

(詳しくは以前のブログをご覧ください https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/11930

 

この患者さん他の部分にインプラント治療もされているため、

おそらく抜歯宣告からインプラント治療というお話になっていたことも考えられます。

もちろんその選択も間違いではありません。

ただご自身の歯をなんとか残したいと思っていらっしゃる方にとってインプラント治療が

正しい選択かどうかは考えねばなりません。

 

今回はレントゲンやその他の診断から、エクストリュージョン(歯根挺出術)による保存的治療により

保存できると判断したため、

患者さんと相談し、この歯を残す方向となりました。

技工士さんとも相談し、より効率的に引っ張れる様に、審美面にも気をつけながら矯正器具を製作

してもらいました。

 

次回はその矯正器具の取り付けからお話したいと思います。

 

あなたの歯が一本でも多く残せますように・・・。

 

医療法人社団徹心会ハートフル歯科