エクストリュージョン症例集2021② 〜準備編〜
こんにちは
ハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。
今回からはエクストリュージョン症例集2021の第2弾として段階ごとに写真解説を交えながら
お話させていただきます。
症例集①をご覧になりたい方はこちらから
準備編 https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19265
実践編 https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19271
矯正経過編 https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19281
手術編 https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19295
仮歯編 https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19706
最終補綴編 https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19715
今回は第2弾の準備編です。
今回の患者さんはお食事中に歯がぐらつき、心配で来院された50代の女性です。
ぐらつく土台を外した時の写真がこちら。
部分的には歯根の歯質が見えていますが、
下から覗いたこちらの写真では、唇側の歯質が歯茎の深いところまで無くなってしまっているのが
わかると思います。
歯を保存し、被せ物まで被せていくためには、全周の歯質がなければいけません。
(詳しくは以前のブログをご覧ください https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/11930)
このままの状態では保存することができないため、患者さんと治療計画を行うなかで、
問題点を挙げてみました。
問題は、
・唇側の歯質の欠損がかなり大きいこと。
・コロナ禍でのマスク生活とはいえ、矯正中の審美面の問題。
・患者さんが大きな外科処置(再植、インプラント)を望んでいないこと。
です。
以上のことからエクストリュージョン(歯根挺出術)をご提案し、進めていくことになりました。
技工士さんとも相談し、より効率的に引っ張れる様に、審美面にも気をつけながら矯正器具を製作
してもらいました。
次回はその矯正器具の取り付けからお話したいと思います。
あなたの歯が一本でも多く残せますように・・・。