こんにちは

ハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。

今回は以前書いたエクストリュージョンのブログに引き続き、

エクストリュージョン(歯根挺出術)についてお話させていただきます。

前回までのブログで

https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/19295

エクストリュージョン後の歯肉整形術についてお話しました。

 

今回はその後の経過についてお話しさせていただきます。

まず前回の手術後の写真がこちら。

 

 

手術直後ということもあり、モノクロで見えづらいかもしれませんが、

出血とともに歯肉も痛々しい状態で凸凹しています。

 

以前のブログでもお書きしましたが、手術後1週間は患部の歯ブラシを控えてもらい、

1週間後に消毒、2週間後に抜糸を行う予定を立てています。

 

手術して2週間後のお写真がこちら

手術して1週間後の時に経過良好で当日抜糸も行なったため、

2週間後は術後のチェックとしてご来院いただきました。

歯と歯の間の歯茎に若干の赤みがまだありますが、2週間の期間でここまで歯茎は回復します。

 

歯根の中にはまだエクストリュージョン用のフックが残ったままです。

歯肉の状態がここまで落ち着いてくれば、

仮歯を外し、土台に入れ替える治療に移っていきます。

 

私はエクストリュージョン用のフックを歯根に取り付ける際に、

青色のレジン(プラスチック)を使用して取り付けています。

 

 

矯正中は仮歯が入るので目立つところではありませんし、

何よりもフック除去時に歯質を削る心配がない。

歯質の色をしたレジンでは歯質との境界がわかりづらく、

ただでさえ少ない歯質に負担をかけてしまいかねません。

青いレジンにより安心して土台の入れ替えを行なっております。

 

動揺はまだ矯正直後ということもあり若干感じるようですが、

揺れの回復を待っている間に歯科衛生士さんと共にセルフケアの仕方について

もう一度見直してもらいます。

 

歯ブラシの選択や仕方に問題がないか、補助器具の使用は必要か、

必要があれば予防検査により虫歯・歯周病のリスクを調べ、

リスクが高いようなら下げていくよう適切な指導を行います。

 

十分にセルフケアが身につけばいよいよ最終的な被せ物です。

次回は最終的な被せ物についてお話させていただきます。

 

 

あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・

医療法人社団徹心会ハートフル歯科