こんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。

今回は今年4シリーズ目となる歯牙移植症例集となります。

いつものように準備編、手術編、、固定除去編、根管治療編、被せ物編と5ターンに分けて

お話させていただければと思います。

以前のブログやY O U T U B Eも一緒にご覧いただければ

歯牙移植のイメージもつきやすいと思います。

よければそちらもご覧ください。

以前のブログはこちらから

歯牙移植症例集2022①

https://heartful-konkan.com/blog/20774

歯牙移植症例集2022②〜準備編〜

https://heartful-konkan.com/blog/20845

歯牙移植症例集2022③〜準備編〜

https://heartful-konkan.com/blog/21787

他多数

今回の患者さんは右下6番目の被せ物、歯茎に腫れができて近くの医院に行ったら

根管治療はできず抜歯と言われ、インプラントかブリッジを勧められた。

なるべく残したいが、保存ができなくて抜歯となっても、

隣の歯を削りたくないし、インプラントはなるべくしたくないという主訴を持ち

ご来院いただいた患者さん。

レントゲン上で歯根を含む大きな影が確認でき、この状態ではこの歯を保存することは

難しいと当院でも診断を行いました。

その上で、上記の治療法のほかに自家歯牙移植という方法があることをお伝えし、

移植による歯の保存を進めていくこととなりました。

患者さんのお口の中には左上、左下、右下に3本親知らずがあります。

移植する場所に適したサイズであることが大前提ではありますが、

もし3本ともサイズ的に適応になる場合、何を第1選択とするかというと、

生活歯であるかということです。

失活歯(神経治療を行なっている歯)は、移植候補にできないわけではないですが、

神経が死んでしまっている歯は抜歯時に歯根破折を起こしやすいため、

なるべく移植時のリスクを減らすため、生活歯が望ましいと言われています。

今回は左上の親知らずのみ生活歯で、サイズ的にも問題なかったため、

これを移植歯として決定し、歯牙移植を進めていくことになりました。

次回は手術編として歯牙移植の手術から固定除去までのお話をさせていただきます。

保存不可能と言われた場合、

もしかしたら「保存的治療」によって治せる術があるかもしれません。

抜いてしまうその前に一度ご相談ください。

あなたの歯が1本でも多く残りますように・・・

医療法人社団徹心会ハートフル歯科