マイクロスコープを用いた破折ファイルの除去④
みなさんこんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮です
前回からマイクロスコープを用いた破折ファイルの除去について
お話をさせていただいております。
前回のブログは
根管治療とは
ファイルの破折はどうして起こるのか?
破折ファイルを残しておくことでのリスク
についてお話しさせていただきました
前回のブログはこちら
今回は破折ファイルの除去をするにはどうしたらいい?
についてお話していきます
まず大前提として破折ファイルを除去するためには
マイクロスコープが行うことはできません
どこにどのような状態でファイルが折れているか確認をしなければ
始まりません
肉眼やルーペでは根管の中が暗くてよく見えないからです
明るい視野で拡大した状態で
治療を行わなければ2次被害、3次被害を招いてしまいます
それでは破折ファイル除去の手順をイラスト動画でご紹介します
根管治療時にファイルが折れてしまったとき
まずマイクロスコープで破折ファイルの部分を確認します
次に破折ファイルを取り除きやすくするために
周囲の歯質を超音波器具により削っていきます
削り過ぎは厳禁、歯に穴が空いてしまいます
マイクロスコープの拡大視野で超音波の器具で少しずつ少しずつ・・・
破折ファイルの頭が出たら
超音波振動を破折ファイルに当てて
キャビテーション効果によりファイルを浮き出させます
このキャビテーション効果とは超音波器具によりできた気泡が
弾ける時にできる衝撃波を利用して効率的に細菌を除去、洗浄する方法です
注水かで除去を試みるため途中何度か手を止めて破折ファイルが動いたか
確認を行います
破折ファイルの除去ができたら
通常の根管治療を再開します
根管が綺麗になれば根管充填を行い根管治療は終了です
ここまでの流れをもう一度見ていきましょう
今回はアニメーション動画を使って解説を行いました!
自作のアニメーションだったのでわかりにくいところもあったと思います
次回は破折ファイル除去の症例についてお話していきます。
ファイル破折が起こった時、マイクロスコープがあれば除去ができるかもしれません。
より正確に、より精密に根管治療をしっかり行いたいとお思いの方は
マイクロスコープの設備のある歯科医院へ
是非ご相談ください!
あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・