マイクロスコープを用いた破折ファイルの除去⑤
みなさんこんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮です
前回からマイクロスコープを用いた破折ファイルの除去について
お話をさせていただいております。
前回のブログは
根管治療とは
ファイルの破折はどうして起こるのか?
破折ファイルを残しておくことでのリスク
破折ファイルの除去をするにはどうしたらいい?
についてお話しさせていただきました
前回のブログはこちら
今回は破折ファイル除去の実際の症例
についてお話していきます
根管治療中にファイルが破折してしまっても
適切な治療によってファイルは取り除かれ問題解決することもあります
患者さんは50代の男性の方
他院で破折ファイルを指摘され、マイクロスコープのある当院へ来院した患者さん
レントゲン上でも根管の中に金属様の白い線が見えます
マイクロスコープで根管内を確認すると
金属の断端が見えています
まず周囲の歯質を超音波により削り
ファイル除去のための道を作ります
破折ファイルの頭が出たら
超音波振動をファイルに当てながら
破折ファイルを浮き出させます
今回はすぐに取れてきましたが
なかなか取れない場合は水を出しながら
キャビテーション効果により
ファイル除去を試みます
歯根の曲がった先やファイルの種類によっては
簡単に取れないケースもあります
全ての症例が取れるわけではないので
事前に患者さんへの説明も必ず行なっています
ファイルの除去よりも歯の保存が第1になります
除去を試みた結果はの保存が叶わなくなってしまっては意味がありません
しかし今回のように除去を試みてもそこまで
歯根に負担をかけないケースでは積極的に除去を試みてみるべきでしょう
レントゲンでも除去できたことがわかります
今回まで破折ファイル除去のお話をさせていただきました。
根管治療を行う上で偶発症として起こりうるファイルの破折
起こってしまってもしっかりと対応できる医院で見てもらうことをお勧めします
ファイル破折が起こった時、マイクロスコープがあれば除去ができるかもしれません。
より正確に、より精密に根管治療をしっかり行いたいとお思いの方は
マイクロスコープの設備のある歯科医院へ
是非ご相談ください!
あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・