エクストリュージョン症例集2022①〜最終補綴編〜
こんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。
今回はエクストリュージョン症例集2022と題して歯根挺出術の治療の流れを
ご紹介させていただいています。
前回はエクストリュージョンにより歯根挺出を行い、そもご手術して仮歯を入れたところ
までお話しました。
以前のブログはこちらから
エクストリュージョン症例集2022①〜準備編〜
エクストリュージョン症例集2022①〜矯正実践編〜
エクストリュージョン症例集2022①〜手術編〜
今回は最終章、最終補綴編
前回仮歯まで入った状態がこちら
この状態で歯肉の引き締まり、患者さんご自身でのケアの改善、
矯正後の動揺の落ち着きを待って最終的な被せ物へと移行します。
歯根にはまだ矯正用のフックが残ったままのため、
最終的な被せ物へ移行できるようになったら、矯正用のフックを除去し
グラスファイバーの土台を植立します。
特別歯肉に問題もなく、動揺度も問題がなければ、
最終的な被せ物へ移行していきます。
ここまでの期間は約3ヶ月程度。
途中、矯正治療期間中は歯磨きしづらかったりはありますが、全顎矯正ではないので矯正期間は
そのうちの1ヶ月半程度。
今まで矯正による痛みを訴える方は一人もおりません。
歯肉整形術に関しても歯肉を切開・剥離して手術を行いますが、実際に切る歯肉の量は
2〜3mm程度なので痛みが続くものではありません。
土台ごと外れた被せ物を延々と付け直していくことが
歯の保存とは思えません。
なぜ土台ごと外れてしまうのか。
どうしたら改善できるのかを考え、お伝えし、
より良い予後のために治療計画を立案していく。
常に気をつけながら日々診療しております。
今日で今回のエクストリュージョンシリーズは完結です。
以前のブログと併せてもう一度お読みいただければなんとなくエクストリュージョンについて
ご理解いただけるものと思います。
保存不可能と言われた場合、
もしかしたら「保存的治療」によって治せる術があるかもしれません。
抜いてしまうその前に一度ご相談ください。
あなたの歯が1本でも多く残りますように・・・