こんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。

今回からシリーズものにしております、エクストリュージョン症例集をご紹介させていただければと思います。

今回は第2弾。

以前のブログやY O U T U B Eも一緒にご覧いただければ

エクストリュージョンのイメージもつきやすいと思います。

よければそちらもご覧ください。

以前のブログはこちらから

エクストリュージョン症例集2022①〜準備編〜

https://heartful-konkan.com/blog/21829

他多数ブログ掲載しておりますのでぜひそちらも参考にしてください。

今回は準備編

患者さんは最近前歯に物が詰まるようになってきたと訴えた患者さん。

被せ物の縁でむし歯により浮いてしまっているのがわかります。

随分昔に状態があまり良くなく、前歯5本を連結してなんとか残してもらう処置をしていたそうです。

このままでは他の歯への負担が上がってしまい、前歯ごと共倒れしてしまう可能性があるため、

早急に手を打ってあげる必要があります。

とは言ってもむし歯は歯肉の中まで進んでいそうです。

連結された被せ物を除去し、土台も外しました。

写真がこちら

中の方はなんとか健全歯質を保てていましたが、歯肉の縁はむし歯により感染してしまっておりました。

今のままでは被せ物の治療を行なってもすぐに脱離をしてしまうか、

残存歯質が少ない歯根に亀裂が入り、歯根破折を起こして保存不可能になってしまいます。

そのため、この残された歯根を保存するために、

エクストリュージョンにより歯根を挺出する計画をご提案しました。

幸い、この歯は犬歯で歯根の長い歯のため健全歯質量は十分にありました。

(歯列のスペース上、歯を小臼歯の形として被せてもらっているようです)

当日は矯正装置用の型取りを行い、暫間的な仮歯を製作し終了しました。

次回は矯正実践編

実際に矯正器具をつけて歯根を引っ張っていきます。

保存不可能と言われた場合、

もしかしたら「保存的治療」によって治せる術があるかもしれません。

抜いてしまうその前に一度ご相談ください。

あなたの歯が1本でも多く残りますように・・・

医療法人社団徹心会ハートフル歯科