歯牙移植の条件 歯牙移植に向く人向かない人 〜患者さんの条件とは〜
こんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。
今回のシリーズは症例集ではなく、当院の「保存的治療」についてお話しさせていただいております。
今回のシリーズは「保存的治療」における歯牙移植についてお話しております。
前回から「歯牙移植の条件 歯牙移植に向く人向かない人」についてお話させていただいております。
前回までのブログはこちら
今回「歯牙移植の条件 歯牙移植に向く人向かない人 患者さんの条件」についてお話させて
いただきます。
外科処置のため出血の場面もあるかと思いますのでご覧になる方はお気をつけください。
以前掲載したブログからの症例となりますので、他の症例をご覧になりたい方は
今後「歯牙移植症例集」をU Pしていきたいと思っておりますので、そちらをお待ちいただければ
幸いです。
それでは歯牙移植の条件をここで列記していきます。
患者さんの条件
・年齢
年齢は若ければ若い方がいい。
よく30代までが望ましいと聞きますが、私の関わらせていただいた歯牙移植は
17歳~72歳。再生療法を用いての歯牙移植ではありましたが、術後2年半ほど
経過しておりますが、痛みや腫れを訴えたりはありません。もちろん年齢が上がれ
ばアンキローシス(癒着)の可能性も上がりますので、年齢がすべてというよりも
あくまでも歯根膜が重要、年齢によるリスクをどう考えるかということでしょう。
・喫煙歴
これは他の外科処置同様、百害あって一利なしです。
歯牙移植はインプラント同様、治癒期間が必要な治療です。
禁煙が頑張れなければ歯牙移植はしない。それくらいのつもりで
歯牙移植を考えてください。
喫煙が決め手ということは断言できませんが、成功率のリスクを下げることは
なるべく取り除きましょう。
・歯周病
これはドナー歯のところでも触れましたが、歯周病に罹患していればただでさえ
感染しやすく、歯根膜の再生を妨げてしまいます。歯周病による骨吸収で移植床が
なければそもそも適応になりませんし、行うとすれば事前にしっかりと歯周病の
改善を図ってから計画してもらいましょう。
・全身疾患の有無
糖尿病のように術後感染を起こしやすい疾患や移植手術中に出血が多く止血作業が
困難になるような患者さんはそもそも他の外科処置に関しても適応では
ありません。歯牙移植とて同じことです。全身疾患の有無は事前の問診で確認
させていただいております。
今回は患者さんの条件についてお話しさせていただきました。
あなたの歯が一本でも多く残せますように・・・