こんにちは!ハートフル総合歯科グループ 小坂井竜也です

前回は、歯の隙間は汚れが残りやすく、虫歯になりやすいことを説明していきました。

今回は、いざ、歯の隙間に虫歯ができてしまったら、どのようにして治療していくか?

というお話になります。

通常ですと、隙間の虫歯に関しては歯の上から穴を削って取り除きます。

そして虫歯を取り除いた後は穴が空いた状態になるので何か、補填しなくてはなりません。

 

この際に選択肢としては3つあります

1、プラスチッック(CR)を充填する

2、金属の詰め物をしていく

 

3、セラミックを接着していく

1に関しては、前歯の虫歯の治療が主になります。

このケースは穴を埋めるだけでなく、隣の歯との接触を適切に付与できないと

難しいので、奥歯には向きません。食べ物が詰まったり、歯肉にダメージがあったりするので難易度は高いです。

また、奥歯の場合は上手に充填できてもプラスチックには耐久性や耐摩耗性に問題を抱えますので、

劣化は他の2つの選択肢に比べると圧倒的に早く進みます。通常、保険内のものですと2〜3年と言われております。

なので、当院ではこのような隙間の虫歯の際には、長期予後の観点から、原則奥歯には使用しません。

 

2に関しては、金属の入るような型が決まっているので、その形に歯を削っていき、型を取っていきます。

1よりも長期予後がよく、保険治療で隙間の虫歯治療の基本的な治療の立ち位置がこれです。

型が決まっているので健全歯質を削る量が多く、また、仮の蓋の期間があることと、セメント合着と言って、金属と歯の異物同士をなんとかつけている状態なので、その隙間を介在するセメントが5〜6年すると劣化が始まると言われています。するとどうなるか?

二次齲蝕と言って金属の隙間から虫歯が進行していくのです。

これが問題なのは、この虫歯がレントゲンに映りにくいことです。

どうしても金属はレントゲンだと白く大きめに光る(ハレーション効果)ので、虫歯があってもわかりにくいのです。虫歯がわかるレベルまで進行すると、相当大きい虫歯になっている可能性が高く、神経まで到達していることも少なくありません。

よくある、金属がとれて歯の中の虫歯が見つかるパターンは実は運が良いのです。

また、歯と金属の硬さの違いによって起こる、応力がかかって歯のヒビ(マイクロクラック等)が発生して、それが虫歯の元になるケースもあります。

 

このような欠点を解決できるのが3のセラミック治療になります。

3セラミックに関しては歯のエナメル質という、最表層と同等の硬さなので歯に優しい修復物になります。理事長のブログに、クラックを起こした歯の治療法が書かれています。

左下7番のセラミック治療をする際に、虫歯を発見!ヒビの入った歯の治療法。

また、耐久性に最低限必要な厚みをとれば健全歯質を不必要に削ることもありません。

さらに良いポイントは、金属と違って、セラミックは接着性のセメントで歯と化学的に接着できることです。

接着というのがキーポイントで、隙間がほぼできないので二次的な虫歯になりにくいのと、そもそも金属のようにポロっと取れることはありません。

さらに、セラミック自体が汚れがつきにくい性質を持ちます。

ですので、金属に比べると長期予後が認められ、研究によると、20年予後で90%の予後良好な状態だそうです。

正直、コスト以外にセラミックが銀歯に劣る点はあんまりありません。

強いて言えば、欠ける割れるはセラミックにはあります。

この点も、割れてくれるのが歯ではないのが重要なのです。

セラミックが歯の肩代わりをして割れてくれていると考えます。

金属ですと歯自体がかけてり割れたりするケースが多く、状態が悪化しているケースが多いのです。

セラミックが欠けると、歯自体のダメージが少ないので、割れた原因を診断して、再度、素材を変えたりしながらセラミック治療が行えるケースが多いのです。

さらに、当院では1DAYセラミック治療を行なっているので、最短1時間半(治療時間は60分以下)で治療が終わります。

 

当日治療が終わる利点は、来院回数の減少、仮蓋の期間がないこと、歯の削った接着面が汚れにくい点が挙げられます。

これは患者さんにとっての利益はかなり大きく、設備の整った医院でしかできない処置です。

当院では10年以上前からこの治療に取り組んでおり、

、症例数も2万症例を越えて、日本一と企業さんから言われています。私たちは、多くのセラミック治療の経験から学び、自信を持ってお勧めできる治療と確信しています。

繰り返しになりますが、歯の隙間の虫歯は上から見ても分かりにくく、

通常の歯科検診では見逃されてしまうことも少なくありません。クラックが原因でむし歯できるという概念などまだまだ一般化していません。

当院ではレントゲン検査、や場合によっては顕微鏡(マイクロスコープ)等でも精査していきます。

だから歯科医院での検診は非常に重要であるのです!

隙間の虫歯ができてしまった方や、気になる方は、お気軽にご相談下さい!

すべては患者さんのために!

医療法人社団徹心会ハートフル歯科