こんにちは!ハートフル歯科総合グループ小坂井 竜也です。

今回は上の総入れ歯のシリーズの完成後の調整の重要性についてお話します。

これまでの経緯は下のリンク先を参照にしてください。

https://heartful-konkan.com/blog/12606
https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/12662
https://heartful-konkan.com/blog/13083
https://heartful-konkan.com/blog/13125

適合よく噛めそうな入れ歯でも、新しいものが入れば患者さんのお口の中に慣れていく時間が必要となります。

噛み合わせも古い入れ歯と変われば使う使う筋肉も変わっていくので、使用しながら慣れていきう必要があります。

注意事項は、新しい入れ歯を作った時に、古い入れ歯をなくさないようにとっておいてください。
どうしても新しいものが合わないくて痛い!まで感じたら、使い慣れたものに戻しても良いからです。
入れ歯なくすのが怖いなぁ・・・と、いう方は入れ歯をコピーして保管することも可能なのでお気軽にご相談ください(原則、総義歯のみですが)

また、使い続けて初めてわかる問題点もあるので、必ず歯科での調整が必要になります!

このケースでは、一週間後に調整で来院してもらった時に問題点が発生していました。

右上の部分が食い込んで噛むと歯肉に刺さって痛いという訴えがありました。

最初に口腔内をチェックしたら、右上の歯肉が、入れ歯にくいこんでいた状態でした。

こんな状況は、新しい入れ歯を入れた当日には考えられない状態です。

お口にいれた適合は良く、入れたときの痛みはなかったため、

すぐにこのくいこんだ部分の調整をするのではなく、噛み合わせを確認しました。

右上の〇のとことが突き上げています!

ここを調整します。

これで入れ歯の突き上げがなくなりましたので、痛みは消失しました!

ここで、入れ歯のかみ合わせを調整する前に食い込んでいるところを調整すると、

痛みが治らないどころか、吸着したいたものが、咬むと入れ歯が落っこちてしまう可能性もあったのです。

調整の順番が大切なのはここに理由があります。

噛み合わせ調整してから、食い込んでいるところ調整を行いました。

前回のシリコンで再度長い部分をチェックして調整しました!

 

右は食い込んでいるところが長く厚みがありました。左も厚みがあったので調整しました。

この部分を研磨して、お口に入れていただいたら、良い感じとのコメントもいただきました!

また、一週間後、確認していきます。

ここで必ず原因のフィードバックを行います。
痛みの原因は、噛み合わせによるものが一番でした!
前の入れ歯の前噛み傾向の名残もあるかとあるかと思います。
入れ歯の形は、厚みと長さは馴染みに追いつかない部分があったかと思います。

繰り返しになりますが、長期間使っていただいて初めてわかることが多いので、
新しい入れ歯を入れた患者さんは無理のない範囲で、慣れるために使っていただけるとありがたいです!

噛める入れ歯は歯科医院側の努力と、患者さんの協力が必要不可欠です・・・!
そして、当院の患者さんは使ってくれる努力をしてくださることが圧倒的に多いと肌で感じております。
この努力に答えることこそ、我々歯科医院の責任だと噛み締めながら、日々の診療を行っていきます!

全ては患者さんのために!

医療法人社団徹心会ハートフル歯科