こんにちは!ハートフル総合歯科グループ小坂井 竜也です

以前のブログで入れ歯を作る方の型取りを行いました。

今回は入れ歯の噛み合わせを決めていきます。
入れ歯の作成に関しては、ここが最重要ポイントになります!!
詳しくは咬合採得のブログにて詳しく書かせていただいてるのでこれが実践編になります。

入れ歯の型を元に、石膏で口腔内を再現されたものがこちらになります。

そこにプラスチックでできた入れ歯の仮の器を、石膏の形から作ります。
そしてその上に赤いワックスを乗せて噛み合わせをとります。

そして実際に患者さんの口中に入れて、ワックスに良い位置で噛んだところを印記させて高さを決めます。
しかし、この手法の欠点は前ににお話しした通り、それなりの経験と技に頼る点が多いのです。
そのため私はKY Bite(キーバイト)を用いて噛み合わせを決めていきます。
KY Bite(キーバイト)に関しての詳細はこちらをご覧いただけたら、と思います。

⑴まず口腔内にワックス付きのプラスチックの器を入れていくのですが、大切なチェックポイントがあります。
この器を入れた時にちょっとでも痛いところがあった場合は、絶対に噛み合わせの型とりは成功しません。
型とりの時の歪みがあったり、石膏模型のエラーがあったりすると痛みを生じることがあります。
痛みを生じた場合は噛み合わせに関しても正しく採得できません。そのくらい噛み合わせは繊細です。
また、そもそもスタートが歪みのある状態ならば、そのまま進めてもうまく行かないことは自明の理です。

つまり、痛みがあったなら、引き返すべきなのです。
安易に先延ばしにするのは、患者さんに迷惑がかかります。

痛みがなければ、大きくなりすぎているところを削除して、適合を合わせます。

⑵適合があったら、KY Biteをとります。
手順はこのブログに記載してある通りです。
この方法は歯があるないに関わらず応用できるのです。


⑶高めに噛み合わせが取れるので、このまま模型を平均値咬合器(人間の平均的なアゴの動きを再現する機械)に付着します。

⑷三つ折りにしたワックスを除去して、身長からプレスケールを参考にして高さを決めます。

⑸器をとった状況である程度問題ないか確認します。

そうして、次回はこの情報を元に、噛み合わせをとった器に歯を並べた状態の仮の入れ歯で、
完成前の試し入れをします。

次回、また続きの方をお話ししていきますので、宜しくお願いします。

全ては患者さんのために!

医療法人社団徹心会ハートフル歯科