歯に穴があくパーフォレーションとその治療について④
みなさんこんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮です
前回からパーフォレーションについてお話しています
前回は
パーフォレーションとは
MTAの特徴について
MTAセメントの使い方
についてお話しました
前回のブログはこちらから
今回はMTAセメントを使ったパーフォレーションリペアの実際の症例について
お話していきます
前院で根管治療を行うも腫れが引かずにセカンドオピニオンで来院した患者さん。
レントゲンからも本来の根管とは異なる場所に治療が進んでいるのがわかります。
これが顕微鏡で見た状態。
オレンジ色の古い根管充填材と共に出血が見られます。
なるべく歯を痛めないように慎重に古いお薬をこそぎ落としていきます。
洗浄して綺麗になってきました
こちらが誤った方向に進められたパーフォレーション
そしてこちらが本来の根管です
レントゲンでもどちらももう人工物がないことがわかります
ここからMTAによるパーフォレーションリペアに入ります。
MTAを根管内に填入し、専用の器具で圧接していきます。
水分量を調節することで適切な量を適切な硬さで充填します。
今回はパーフォレーション部分と本来の根管が近接していたため、
どちらもMTAにより封鎖していきます
これが充填し終わった状態。
レントゲンでも過不足なくしっかり充填されているのがわかります。
当日の治療はここまで。
MTAの硬化を待ち、セラミック治療によって被せ物を入れて治療は終了となります。
MTA治療のおけるパーフォレーションリペアに関しては
保険適応外の治療となりますので、
根管治療開始時にマイクロスコープにてパーフォレーションの有無を行うことが
肝心です。
パーフォレーションリペアを行うためには拡大視野下での治療が必要不可欠です。
是非設備の揃った歯科医院でご相談ください。
次回はMTAにおけるパーフォレーションリペアの注意点についてお話していきます。
歯の根っこに穴が空いていたとしても抜歯をせず、やるべきことはあるかもしれません。
あなたの歯が１本でも多く残せるよう日々情報発信しております
よろしければ次回も読んでください！
２０２３年９月現在
MTAによるパーフォレーションリペア：５万円
その後のセラミック治療：１０万円
でパーフォレーションリペア歯に対しての治療を行なっております。
歯に穴が空いていて保存が難しいと言われた方、
もしかしたら救える方法があるかもしれません。
もしお悩みの方がいらっしゃいましたらご連絡ください。
あなたの歯が１本でも多く残せますように・・・
