論文が掲載されました①
こんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。
先日のブログでも書かせていただきましたがこの度、
日本臨床歯科C A D C A M学会で論文の執筆が決まり、年明けから執筆に追われておりました。
以前のブログはこちらから
タイトルは「デジタル歯牙移植 歯牙移植をD X化する!」
日本臨床歯科C A D C A M学会はセレックといったデジタルによるセラミック修復や
最近では3Dプリンターを用いた入れ歯、インプラント治療など、
デジタルデンティストリーと言われるデジタルによる歯科治療に特化した学会です。
歯牙移植は親知らずを抜いた場所へ入れるいわばアナログの治療として考えられてきました。
今回、当学会への投稿としてデジタルという切り口で歯牙移植の記事を書いてほしいという
提案があったため、論文執筆なんて初めての試みでしたが、今までやってきた、
このブログでも発信し続けてきた「歯牙レプリカを使用した歯牙移植」に重きを置き、
原稿を書かせていただきました。
今回から何回かに分けて、今回執筆した論文を患者さん目線に書き換えてお伝えしていければ
と思います。
デジタル歯牙移植術〜歯牙移植術をD X化する〜
患者さんが歯科医院にて「歯を抜くしかない」そう診断された時、
抜歯後の治療の選択肢として「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」を説明されると思います。
入れ歯の場合、隣在歯を削ることなく欠損部に歯を入れることができますが、見た目や使用感の
異物感が強いこと、毎回の取り外しが煩わしいことが欠点として挙げられます。
ブリッジの場合、見た目や使用感は天然歯を変わらないが、フロスが通らないためケアが大変で、
何よりも隣在歯を削らねばならない欠点があります。
インプラントの場合、隣在歯を削ることなく見た目、使用感が天然歯同等のため、
最善の治療とされていますが、保険適応にならずまた若年期の骨成長期には手術が行えない、
将来矯正を考えた際にインプラントのネジは動かないなどの考慮しなければならない点がいくつか
あります。
それぞれの治療のメリット・デメリットをよく理解し、患者さんにとって最善の選択肢を選んでいく
形になりますが、ここにもう一つ「歯牙移植」という治療法があることを知ってもらえればと思います。
本日はここまで
次回続きからお話していきます。
あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・