こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。

前回のむし歯治療、セラミック治療続きです。
前回のブログです→
https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/17078

前回はむし歯を除去した後に術後に痛みや違和感、しみる症状などがなるべくないようにラバーダムをして乾燥した状態を作ってからコーティングをすることの重要性について書きました。

今回はコーティングをしていく流れについてを書きたいと思います。

ラバーダムを装着して乾燥した状態を作ります。

その後ボンディング材という接着材をスポンジにつけてピンセットで歯面に塗布し、光照射します。

コンポジットレジンという歯と接着する歯科材料でコーティングしていきます。ここで使用するコンポジットレジンは流れのよいフロータイプのものを選択します。隙間を作らないように気をつけてコンポジットレジンをつめていきます。
このコンポジットレジンは光照射器を使用して光を当てて硬化します。

コンポジットレジンが完全に硬化していることを確認します。
完全に硬化していないとやわらかく治療が進みません。そのためキッチリ光照射をすることがとても重要です。
今回は咬む面を修復物で部分的につめないといいけません。
コンポジットレジンもよいのですが、今回治療している歯は大臼歯と言われる大きな奥歯です。むし歯の範囲も深さも大きいためセラミックインレーという修復物を選択しました。
上の画像は形成といってセラミックインレーが入るように歯の形を整えています。
セラミックインレーを歯科技工士さんに作ってもらうためには、適正なセラミックの幅や深さなどの厚さが必要になってきます。そしてなめらかな形態も重要です。これらのことを意識して形成していきます。
セラミックの厚さが不足するとセラミックを作成中にセラミックが割れるなどのトラブルが起こります。そのため、ハートフル総合歯科グループでは歯科技工士さんに形成後にチェックしてもらいます。
歯科医師目線と実際にセラミックを作成する歯科技工士目線のダブルチェックをします。歯科技工士さんからアドバイスをもらい必要に応じて再度形成することもあります。口腔内カメラをしようしての型をとるため瞬時に形成した歯の画像が確認できます。

上の画像は口腔内カメラで歯を撮影しセラミックをコンピューターで作成したものです。
次回はセラミックの作成の流れやセラミックを取りつけていきます。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史

医療法人社団徹心会ハートフル歯科