こんにちは!ハートフル総合歯科グループ 歯科医師小坂井 竜也です。

今回は、矯正治療のための抜歯についてお話ししていきます。

当院では、なるべく歯を抜かないで矯正治療を行えるよう努力しております。

しかし、どうしても歯を抜く必要性が発生するケースもございます。

今回は、なぜ矯正治療の際に歯を抜く必要がある場合があるのか?というお話をしていきます。

矯正治療における抜歯は「便宜抜歯」とよばれ、文字通り便宜的に抜歯をしていきます。

これは、顎のスペースと歯の大きさを比較して歯を動かすだけでは、歯が綺麗に並ばないと診断された場合に行います。

矯正治療が必要な方の大半は、このスペース不足に起因して、歯並び、噛み合わせが悪くなってしまっているので、やむおえず抜歯となってしまう場合があるのです。

無理に非抜歯に拘りすぎると、絶対的にスペースがない場合は、治療の質の低下に繋がってしまうので慎重に診断を行う必要があります。

では、どこを抜いていくのか?というお話なのですが、

基本的には第一小臼歯、第二小臼歯、つまり八重歯の奥の2本のどれかになります。

それは、審美的つまり見た目や、機能面において比較的他の歯に比べて抜歯を行っても影響が少ない箇所であることが理由になります。

このように、矯正治療で行われる便宜抜歯は、歯周病や虫歯などで保存が不可能になったために行う抜歯のような一般歯科治療とは異なった面があります。

あくまで審美性を向上させたり、噛み合わせの改善や、歯磨きのしやすいようにするために行うのが矯正治療なのです。

残念ながら保険は利用できませんので、自費診療となります(当院では令和3年7月現在5千円+税)

最終的にまとめますと、矯正治療における抜歯は、正当な診断理由において処置が行われます。

そして医療行為にはどのような処置でも利点欠点が存在します。

必ず患者さんの利点が最大限に発生するように診断を行い、説明をさせていただき、同意を得てから診療ががなされますのでご心配なさらないようお願いします。

次回は、当院ではなく、他院からの紹介にて実際の抜歯を行ったケースの紹介をいたします。

全ては患者さんのために!

 

医療法人社団徹心会ハートフル歯科