歯を救うために(142-①)電子カルテ導入①
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は、「電子カルテ」について書いていきたいと思います。
ハートフル総合歯科グループでは、iPadを用いた電子カルテシステムを導入しました。
「MetaMoji Dental eNote」を使用しています。
一般的な歯科医院ではサブカルテを紙で管理しており、サブカルテの出し入れや探す手間に多大な業務時間を費やしているのが現状です。電話や急な対応にも迅速に行うことが難しい時があります。ペーパーレス化を行えば解決することは分かっていても、紙・ペンからデジタルツールへの移行の不安もあり、「何から手をつければいいの?」といった感じです…
しかし、電子カルテの導入はサブカルテが増え、収納棚を圧迫し、保管場所がないという課題も同時に解決してくれます。Dental eNoteは、デジタル化されたサブカルテをペンと紙と同じ感覚で自由に手書きすることもでき、使いやすい歯科医院向けデジタルノートとして活用することが可能になっています。
私は昨年末に右手首を骨折してしまい、全治2ヶ月と診断されました。その間、右手のリハビリを行いながら、院内の事務作業を行っておりました。その時に電子カルテをより院内用に使いやすいようにテンプレートを作成する作業も並行して行っておりました。
作成したものをスタッフの皆さんのお時間をお借りして全員に使い方のレクチャーをしました。
-電子カルテのメリット-
①情報共有がスムーズになる
従来の紙カルテとの大きな違いのひとつは、情報共有が容易に行えることです。ネットワークの接続環境さえあれば、院内はもとより往診時もPCやタブレットからリアルタイムで情報を共有・閲覧できるため、診療記録のすばやい伝達が可能になります。「紙カルテが不在で作業が停滞する」といった不便さを解消し、診療を円滑に行うことができます。
また、電子カルテは疾病や症状ごとに決まったテンプレートに記録することができるため診療記録の標準化が図れます。
②ペーパーレス化に伴い、保管スペースの確保が必要なくなり快適
カルテ棚と呼ばれる保管スペースが必要なくなります。空いたスペースを別の保管場所として活用できることは医院にとって大きなメリットになります。
長期間・大容量保存に必要な収納スペースをなくすことができるので、管理効率もアップします。
③診療業務の効率化が加速する
電子カルテの導入により、患者対応もスピードアップします。紹介状や診断書など各種書類のテンプレートも用意しているため、医師の書類作成の手間を簡略化できます。事務作業を効率化することで、患者さんの対応に時間を割くことができます。
医師のみならず、病院業務に携わる他職種でも業務工数が削減されるので、従来よりも多くの患者さんに対応することができます。たとえば、受付業務の負担軽減です。紙カルテのように、カルテ出しに時間が掛からないので、受付や会計の事務作業を減らせます。こうした院内業務全体の効率化は患者さんの待ち時間短縮にもつながることから、患者満足度の向上も期待できます。
④分院設立時や他の医療機関、行政との情報共有に有利
各部門との情報共有や連携が強化できるのは、紙カルテに比べて電子カルテが優位な理由のひとつです。たとえば、分院設立時にカルテ情報共有の手間を大幅に削減することができます。紙カルテを移動させるとなると大きな手間が掛かり、カルテの保管場所をつくるにもコストが必要になります。そうした負荷を鑑みても、病院間でカルテ情報を容易に共有できる電子カルテはベストな選択と言えます
次回は、Dental eNoteのメリットについて書かせていただきます。
さぁ、今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹