こんにちは

ハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。

前回、セルフケアとコロナの関係性についてお話しました。

口腔内環境の悪化が新型コロナウイルス感染症だけでなく、インフルエンザや、他の疾患に影響を及ぼす

可能性については他の文献でも数多く掲載されていることと思います。

 

今回は「あなたのセルフケアはあなたに合ったものですか?」というタイトルでお話したいと思います。

こちらは先日ウェブセミナーで歯科医師の中原維浩先生が推薦されていた本「セルフケアの本」。

 

 

歯科衛生士さん向けの雑誌の別冊版で、歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスやハミガキペーストに

ついて「清掃用具の解体新書」としてタイプ分けしながらどういう患者さんにどう指導するか、

注意事項等が細かく記載されています。

 

みなさん歯科医院に行って治療が済んだら終わりと思っていませんか?

「歯科治療の完了」はセルフケアができるスタートラインに導くだけで、ゴールではありません。

いくら腕のいい先生に治療をしてもらっても、それが維持できるかどうかがその歯の予後を大きく

左右するといっても過言ではありません。

 

「定期検診に行っているから大丈夫」

そう思われる方もいらっしゃると思います。ここで計算をしてみましょう。

プロケア(歯科衛生士によるケア)を2ヶ月間隔で30分のクリーニング(メンテナンス)

行っている方がいるとします。セルフケアは1日2回3分行っているものとすると・・・。

 

プロケア(2ヶ月間隔の場合)

30分×6回/年=180分

セルフケア(1日2回3分の場合)

3分×2回×365日/年=2190分

 

メンテナンスの30分で患者さんの口腔内を全てケアできるとお思いますか?

もちろん歯科衛生士さんのケアにより、普段届かないところのケアや、健康状態や生活習慣における

改善指導等を行うことにより、口腔内環境のレベルアップを行うことは必要不可欠だと思います。

しかしあくまで歯科衛生士と患者さんの2人3脚によって予防は成り立っていくものだと思っています。

 

ではどのようにセルフケアをすればいいのか・・・?

現在、歯科予防関連グッズはドラッグストアでもコーナーが設けられるほど、多種多様に

陳列されています。

あなたは何を基準で選んでいますか?

お買い得品だから?高ければ効果がありそうだから?昔から家族が使っていたから?

色々な理由で選んでいる方がいらっしゃると思います。

「長年同じものを使っています。」となかなかあれこれ試す人も少なくないと思います。

では、その歯科予防グッズは果たしてあなたのお口の環境に適したのものなのでしょうか?

お口の環境は人それぞれ違うもの。歯並びや唾液の質、修復物の多さなど兄弟・家族でも

全く同じ環境ということはありません。

 

あなたの2190分。プロケアより約12倍あるお時間をより効果のあるものとして利用できるよう、

当院では予防検査を行い、リスクに合わせた歯科医院でのプロケアの予防法、ご自宅でのセルフケアの

予防法を予防プランとしてご提案しています。

 

次回は当院の予防検査におけるセルフケアの選び方についてお話させていただきます。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科