こんにちは!ハートフル総合歯科グループ 歯科医師 小坂井 竜也です。

以前のブログでご紹介した25人に1人に存在する中心結節の危険性について、実際に来院された患者さんの前回はお話をさせていただきました!

詳細は、前回のブログをご覧になっていただきたいのですが、この患者さんは幸運にも神経の保護をしていく方向性となりました!

今回は、その歯の突起物である中心結節はそのままでは、折れる危険性があるので、どうやって保護していくか?というお話になります。

結論から申しますと、シーラントという歯に接着するプラスチックで突起を保護していく治療となりました!

シーラント自体は、通常の奥歯に行う方法や、乳歯に行う方法とほぼ変わりないので、実際の診療行為として参考にしていただければ、と思います。

その実際の流れを写真、動画を踏まえてお話ししていきます。

まずは中心結節の確認です!

この真ん中の突起物のまわりを、シーラント材で保護していきます。

まずは、ブラシで清掃していきます。(フッ素入りのペーストはシーラント材の接着力が下がるのでここでは避けましょう。)

 

清掃が終わったら、エッチングと言って、歯の表面のエナメル質という部分を清掃し、表面を粗造にしてシーラント材を接着しやすくします。(青い液体がエッチング材)

拡大すると歯の表面が白っぽくなっているのがわかりますね!

そして、しっかり、唾液や湿気から保護していき、

では、シーラント材を転入していきます!

流れがいいので、先の尖った細いもので伸ばしていきます。

その際、気泡も除去していきます

そのほかの虫歯のリスクになりそうな箇所もシーラント材を満たし、

光で硬化していきます

さらに、中心結節の周りを十分に保護していきます。

これで十分、シーラント材が入りました!

最後に重要な、噛み合わせのチェックです!

シーラント材が強く噛み合わせで当たることはありませんでした!

ここで、噛み合わせの確認を怠ると、逆に中心結節へのダメージを誘発することになるので、必ず確認します。(当たっていたらシーラント材を研磨するだけです。)

治療が完了しました!

あとは、シーラント材が中心結節と一緒にすり減っていくことを期待します。

ただ、シーラント材のすり減りの方が早いため、定期的にシーラント材を補填したり、より強力なプラスチック材で補填することもあります。

一番大切なのは、中心結節に関しては定期的な経過観察が必須ということです!

中心結節がある方は、最初は3ヶ月に一度は、定期検診を受けることをお勧めします。

 

さて今回の患者さんの処置はこれでおわりになりますが、今後とも定期検診を続けていくことをお勧めしています!

動画は、鋭意作成中です。完成次第、アップロードしていきます。

すべては患者さんのために!

 

医療法人社団徹心会ハートフル歯科