こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。
今回は右下第二小臼歯のむし歯を除去後もコーティングついて書かせて頂きます。
前回のブログはこちらです→

ラバーダム防湿してのむし歯の治療

前回は右下第二小臼歯が咬むと痛いこと冷たいものがしみることで診査してむし歯の治療になりました。むし歯を取り除く前にメタルインレーという金属を除去します。金属の粉が口腔内に飛び散らないようにラバーダム防湿を行いました。その後、むし歯を除去まで終わりました。
今回は、むし歯をとった後にむし歯が深い部分があります。そのまま被せていくと術後にしみる症状や咬合痛といって咬む時に痛みがでる可能性があります。そのようなことにならないように歯質にコーティングのお薬を塗っていきます。

むし歯をとった後にライトをオレンジ色に変更します。
この目的は歯面に塗るコーティングの材料は光重合といって光を当てると硬化します。歯科の診療台についているライトは暗いお口の中をみるために光が強いです。
そのため、術中に材料が硬化しないようにライトをオレンジ色に変えます。
むし歯を除去する時からラバーダム防湿をしているので、このままなるべく乾燥した状態でコーティングをしていきます。

コーティング材料のボンディング材を歯面に塗っていきます。今回はスチックの先にスポンジがついているもので塗っていきます。
ボンディング材を塗布後一定時間おきます。

一定時間おいた後にエアーといって風をかけます。この時にボンディング材がお口の中に入らないようにバキュームで吸ってもらいます。

そして、光照射器にて光を当てていきます。
先ほども書きましたが光で固まる材料を使用しています。操作している時間に材料が固まらないようにオレンジ色のライトにしています。

光照射後に流れのよいコンポジットレジン(歯科用プラスチック)をシリンジタイプの先から歯面に入れていきます。
このとき、気泡といって空気が入らないように注意していきます。気泡が入るとその部分は隙間になってしまいます。

その後、先ほどと同じように光を当ててコンポジットレジンを硬化させます。
今回はむし歯を除去した後にするコーティングについて書きました。
次回はセラミックインレーの形成について書きたいと思います。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史

医療法人社団徹心会ハートフル歯科