切端咬合における前歯のセラミック治療
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は、「切端咬合における前歯のセラミック治療」になります。
切端咬合(せったんこうごう)とは、下顎が前に出てしまい、本来は上の前歯が下の前歯の前にあるはずが、上下の前歯の先端がちょうど当たる状態の噛み合わせです。 受け口や反対咬合などと呼ばれる症例と似ています。ちなみに、反対咬合(受け口)は下顎が切端咬合の噛み合わせより前にきた場合になります。
症例です。
57才 女性
右上2・3番
術前における口腔内写真です。
右上2・3番における審美的改善を患者様から要望されました。
右上2番は生活歯(神経が生きている歯)、右上3番は失活歯(既根管治療済み歯)です。
元々の患者様の歯の形態がすきっ歯でした。
また、噛み合わせも切端咬合(上下の歯の先端で噛む噛み合わせ)でした。
対合歯である下顎の歯を見ると、咬耗と呼ばれる歯のすり減りが認められます。
セラミッククラウン形成後です。
光学カメラによる撮影画像です。
対合歯です。
上下の噛み合わせにおける撮影画像です。
e-max A3-LTブロックで対応しています。
元々、すきっ歯で歯と歯の間があいていましたが、患者様と技工士さんによる事前の打ち合わせで歯と歯を従来どおりコンタクトさせる形で作製することになりました。そのため、コンタクト間のセラミック強度を担保するために強度の高いe-maxを選択しました。
適合良好で、患者様から色も形も納得していただいて、とても喜んでくれました。
噛み合わせも問題ありませんでした。
色も歯頸部にステイン(着色)をつけてくれて、自然な仕上がりでバッチリでした。
私は前歯のような審美的要求度が高い部位は、必ず患者様と技工士さんと事前の打ち合わせを行うようにしております。
やはり大切な仕事の前は、事前の準備が重要ですよね...
お疲れ様でした。
今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹