ブリッジが装着されている支台歯が根の病気になった場合③
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
前回からのブログの続きです。
55才 女性
右上1・2番
前回からの治療の続きになります。
右上1番は根尖部が開いている状態で、通常のガッタパーチャによる根管充填では根管充填材が根尖部よりオーバーしてしまう恐れがありました。そのため、MTAによる根尖部の封鎖を行うことにしました。
前回の根管貼薬に用いたビタペックスを除去したところです。
拡大画像です。
根尖部における出血もコントロールできていることが分かります。
MTA充填後です。
マイクロスコープと呼ばれる歯科用顕微鏡下にてミラーを使用せずに“直視”で施術しました。
上顎前歯部は直視が非常に行いやすい部位であると言えます。
直視の最大の魅力は、ミラーテクニックと違って両手が使えるところです٩( ‘ω’ )و
この患者様は、私の提案で最終形態は以前に装着されていたブリッジによる治療を止めて、欠損部にインプラントを埋入して歯を作り、元々ブリッジの支台となっていた歯は単独の歯として単冠処理することになりました。
インプラント治療も根管治療と同時進行で行うように当院の理事長であり、インプラント専門医の下田先生にお願いすることで話は進んでいます♪( ´▽`)
当院では各々の先生方が専門分野をフル活用して、協力しながら治療を行なっております。
なかなか、一人の先生で全てを網羅して治療にあたっていくということは苦労することが多いと言えます。この協力体制は勤務医が皆で同じ方向を向いているということが大前提であり、そのために知識や技術の共有を行なっています。これはハートフル歯科の強みと言えるかもしれません!
次回は、右上1番においてはファイバーコアによる支台築造を行います。これは根管の封鎖を行うことを目的としており、また次の隣在歯である右上2番の治療を行うにあたり、全体の仮歯の維持を保つためでもあります。右上2番のメタルコアと呼ばれる金属製の土台を除去すれば、仮歯の維持を保っている支柱が一つ減ることになります。すぐに外れてしまう仮歯では困りますからね…_:(´ཀ`」 ∠):
それから、右上2番の根管治療も行わなければいけませんね。
今後の治療経過は、また治療の進行状況に合わせて、次回以降にご報告させていただきます。
今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹