こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

今回は、「MTAの有用性」です。

過去の参考症例がありましたので書いてみたいと思いました。

MTAについては、過去にいくつかブログに書いてきましたが、使用する度にその有用性に感動しています( ´∀`)

なぜ、今回改めてMTAについて書こうと思ったかと言いますと、たまたま過去の症例を振り返る瞬間があったことがきっかけです。

VPT(Vital Pulp Therapy)と呼ばれる生活歯髄療法とパーフォレーション(偶発的穿孔)の症例を見つけました。両方ともMTAを使用する治療ですが、目的の異なる治療法です。

VPTは、神経を温存する治療法です。パーフォレーションは、歯に穴があいているような穿孔している状態を塞ぐ治療法です。

一つ目の症例です。

この患者様は、左下7番において銀歯が脱離して来院されました。銀歯が脱離した歯の中にはむし歯があります。むし歯も深く、神経に近い状態でしたが、痛みはありませんでした。

各種診査を行い、VPTの適応と診断しました。

術前レントゲン写真です。

神経の入り口です。

MTAにて、部分的断髄したところを封鎖しました。

MTA充填後のレントゲン写真です。

この患者様は、次回時において症状などの確認を行い、異常も確認されませんでしたので

セラミックの1Day Treatmentにより修復処置を行いました。

そして、次は二つ目の症例です。

パーフォレーションの症例になります。

かなり大きな穴があいていました。

むし歯が深かったのか…

前医の先生は大変苦労されたかと思います。

さて、うーん??

どうしようかと思いましたが、この大きな穴も止血がしっかりできれば、MTAにて封鎖可能と判断して対応しました。

MTAは、本当に素晴らしいですねo(^▽^)o

MTAは封鎖性という意味でも根管治療の様々なケースに対応できます。

MTAなくして今の根管治療はないのでは…

そんな今日この頃です٩( ‘ω’ )و

※根管治療におけるMTA使用は保険適用外となります。

今日も一日頑張りましょう!

“すべては患者様の笑顔のために”

今後ともよろしくお願い致します。

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科