根管充填用シーラー①-根管充填における大事な脇役-
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は、「根管充填用シーラー」です。
まず初めに、シーラーについてお話していきます。
根管治療(根管の清掃・消毒)が終了すると、根管内を密閉するために根管充填と呼ばれる処置を行います。その際にガッタパーチャと呼ばれる樹脂の充填材を使用します。シーラーとは、ガッタパーチャと根管との密着性を補助するための糊のようなものを言います。つまり、ガッタパーチャポイントによる根管充填を行う際に、根管壁とガッタパーチャポイントとの空隙を塞ぐことで、補助的に封鎖性を向上させるための根管用セメントです。また、側枝などのコア材が入り込めない隙間を埋めるという働きもあります。根管充填は、ガッタパーチャ+シーラーの組み合わせになります。
ガッタパーチャが主役でメインのコアになるものと考えれば、シーラーは脇役でサブの役割となります。根管充填材は、ゴムの一種で根管において長い間安定する性質をもつ「ガッタパーチャ」と、糊の役目をする「シーラー」の2種類で成り立っているわけです。
ハートフル歯科では、「ニシカ キャナルシーラーBG」というものを使用しています。
「ニシカ キャナルシーラーBG」は、“バイオアクティブ ガラス”を配合したバイオセラミックス系の根管充填用シーラーです。
バイオアクティブ ガラスとは、整形外科領域で骨補填材等として使用されています。
製材表面でアパタイトを生成して骨や歯と直接結合する性質を有するとされる生体活性バイオセラミックスの一種です。
バイオアクティブ ガラスが封鎖性と生体親和性を向上し、根尖の治癒環境を整えてくれます。
今は多種多様なシーラーがあり、どの製品も優れたものばかりです。
先生の好みもあるのではないかと思いますが、私たちは他の先生方と相談してこちらを使用しています♪( ´▽`)
今回はここまでになります。
このお話の続きは、また次回以降に追加で書かせていただきます。
シーラーの役割と根管治療で本当に大切なことは、どのようなことであるのかということについて改めて触れてみたいと思います。
今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹