神経を抜いてる歯なのにどうして痛いの?
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は、「神経を抜いてる歯なのにどうして痛いの?」をテーマに考えてみたいと思います。
「神経を抜いてるのに歯が痛いのはなぜですか?」
このような質問を患者様から受けることがあります。
歯が痛い→神経があるから痛みを感じる
つまり、歯が痛い=歯の神経が痛い
このように患者様が考えるのは当然だと思います。
しかし、これは実は少し違う場合もあります…
神経を抜いてる歯が痛みを感じるのは、痛みを感じているところが違うのです!
「どういうことですか??」
お答えします。
下記の絵図をご覧下さい!
歯が歯槽骨という骨の中に埋まっていることはご存知でしょうか?
とは言っても、直接的に骨と接触しているわけではありません。
「歯根膜腔」というものが歯と骨の間にはあります。
レントゲンで見ると、歯の周りを取り囲んでる黒い線になります。
そして、歯根膜腔には歯根膜線維が走っていて、これが歯と骨をつなげているのです。
この歯根膜線維は伸縮します。
つまり、神経を抜いてる歯が痛いときは、歯根膜が痛いのです。
歯根膜にも神経があり、歯根膜に炎症が起きるために痛みを感じることになります。
結果として歯が痛いので、当然歯の内側が痛いと思っていたところが、実際は神経を抜いてる歯が痛いのは、歯の外側が痛いということなのです。
もうなんとなくお分かりいただけたでしょうか?
そういうことなのです♪(´ε` )
根管治療が不十分であったり、被せ物が不適切なものであれば、そこから細菌が侵入して根管内で細菌が増殖して、さらにその細菌が根の外に出て歯根膜や歯槽骨に炎症を起こすのです。
だから、精密な根管治療がここで必要になるというわけです!なぜならば、一番悪いところは細菌を生み出してる根管内だからです。ラバーダムが当然必須な理由は、無菌的環境下で治療を行う必要があるからです。精密な根管治療を行うことで根管内細菌を清掃・消毒して、根管内環境を変える…
そして、一番大事なことは歯を残すためには正確な診断、痛みの原因を追求し知ること。
これらが治療を行う場合に最も重要であることは明白ですよね!
歯の痛みにお悩みの方は是非一度当院までご相談下さい( ^∀^)
今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹