根管治療における土台の除去②
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
前回からのブログの続きです。
今回は、当院で行なっている歯を痛めないメタルコア除去の方法について書いていきたいと思います。メタルコアと歯の境目に切り込みを入れて、その隙間に器具を差し込み梃子のように力をかけて外す方法があるのですが、歯に結構負担がかかるために歯質の薄い場合などは割れてしまうリスクが考えられますから、私たちはこの方法を選択することはありません。
それでは、本題に入っていきたいと思います。
当院では、超音波の細かな振動で揺らしながら除去していく方法を第一選択に行なっております。
金属を全て削り取る方法もありますが、時間効率を考えると除去までに長くかかります。
また、誤って根管内に人工的に穴をあけてしまうパーフォレーションのリスクもありますから、あまり推奨できません。
もちろん、深くてしっかり装着されているメタルコアは単純に超音波で揺らしただけでは、すぐには除去できません。
メタルの部分を削って、歯とメタルの境目に隙間、遊びの部分を作ります。
そこから、超音波のチップを当てて振動を与えながら外していくという工程を繰り返しながらTRYしていきます。
止むを得ず、メタルコアを削り取る場合は、マイクロスコープ下で慎重に歯を削らないように、金属だけを削るように注意していくことが大事であると考えています。それでも深いコアを削り取る時は、やっぱり怖くなります(笑)
何度も死線を越えてきました( ´Д`)y━・~~
これは上顎前歯部のメタルコア除去ですが、比較的時間もかからずに除去できました。
超音波のみで外れたのでストレスなく終えることができました。
⬆️動画再生する場合はここからどうぞ♪( ´▽`)
ともかくコアを除去しないと、根管治療自体が始まりません。
若い先生もまずこの辺りで苦労することが多いみたいです。当院には毎年、研修医の先生が来てくれます。
メタルコア除去を見学する機会も多く、実際に上席の指導医の元で手技も学びながら実践することもできます。
頑張っている姿は、私たちも良い刺激を受けています(笑)
最後にまとめると、コア除去でもマイクロスコープはやっぱり重要ですね(๑>◡<๑)
今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹