ブリッジが装着されている支台歯が根の病気になった場合②
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
前回からのブログの続きです。
前歯のように仮歯が必ず必要になる場合、ブリッジの支台歯における根管治療においては、
仮歯期間があるためにあまり治療期間を長くすることは避けたいものです。
根管治療においては治療が長引くことで、いろいろな問題が起こりやすくなります。
度重なる治療は、細菌感染を起こす確率を上げてしまいます。
何度も根の中を削ることによって根尖(根の先)が破壊されると、
そこから滲出液が入りやすくなり、薬の効果が下がったり、細菌に対する栄養供給が豊富になり、
予後が悪くなる恐れがあります。
症例の続きです。
55才 女性
右上1・2番
術前における口腔内写真です。
左上2番から反対側の右上1番までの4本連結ブリッジ(左上1番欠損)が装着されていることが分かります。
分かりづらいかもしれませんが、右上1番根尖相当部にsinus tractが潰れた痕が見られます。
左上2番から反対側の右上2番まで連結されているブリッジを除去しました。
右上1・2番が治療対象歯ですが、両方同時進行で進めたいところですが、
根管治療にはある程度の治療期間があるため、2歯外すと仮歯の維持が少なくなるため、仮歯が脱離しやすくなります。
1歯ずつ治療を進めていくことにしました。
ガッタパーチャと呼ばれる感染している根管治療充填材を除去しました。
上顎前歯はマイクロスコープによる直視で対応可能です。
ミラーを使用しなくても根管内を見ることができます。
両手が使えるため、治療がしやすくなりますね♪(´ε` )
初回は、ビタペックスにて根管貼薬しました。
仮歯を作製して、口腔内に仮着して初回の治療は終了となります。
初回治療時が一番時間のかかる処置内容でしたね。
次回以降は、根管治療の続きになります。
今後の治療経過は、治療の進行状況に合わせてご報告させていただきます。
今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹