こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

前回からのブログの続きです。

まず最初にマイクロスコープの利点について考えてみたいと思います。

昔を振り返ってみると、

歯科大学卒業後に行っていた根管治療は、見えないところを手探りで必死に治療していたような気がします。

「見づらいためよく分からない…」

そんなことを多くの歯科医師が悩みの種として持っていたのではないでしょうか?

それから数年後、ハートフル歯科に2009年から勤務することになりました。

その当時、ハートフル歯科には既に一台マイクロスコープがあったことを思い出します。

理事長の下田先生が使用していたが、私は意識の低さから使用することはありませんでした。

今考えると、下田先生の先見の明は流石であると感服せざるを得ません(笑)

マイクロスコープは、歯科用顕微鏡という名前からも術野を拡大するイメージが強いですが、それだけではありません。

根管という暗い夜道を照らしてくれる照明装置を有していることも最大の利点と言えるのではないでしょうか。

マイクロスコープは視軸と光軸がほぼ一致しているため、

根管のような細く奥行きのある物の表面を観察するのに適していると言われています。

根管治療は、マイクロスコープの使用により「手探りの治療から見ながら行う治療」 へと進化しました。

実際の臨床でその圧倒的なパフォーマンスを感じています。

例えば、肉眼で見落とすことの多かった根管の探索、破折の有無、

破折ファイルの除去や根管壁穿孔部の発見などが挙げられます。

また、歯根単切除術のような外科的根管治療においては,

従来は見落としていた根尖切断面のイスムスやフィンなどを容易に発見して、

感染源を確実に除去することにより、その成功率が大きく向上したという報告もあります。

そして、これがもしかしたら一番治療を快適にしてくれるものかもしれません。

それは録画機能です。

処置の様子をモニター上に映し出して録画することができて、

患者への説明や新人教育にも有効なツールと言えますよね♪(´ε` )

今日も一日頑張りましょう!

 

“すべては患者様の笑顔のために”

 

今後ともよろしくお願い致します。

 

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科