こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。
今回は、右下の第二第大臼歯に痛みがあり根管充填をした患者さんのケースについて書きたいと思います。
前回のブログです→https://heartful-konkan.com/?p=19552&preview=true

前回は右下第二大臼歯の痛み、舌側の歯肉の腫脹を主訴に患者さんは来院されました。診査診断の結果歯の神経(歯髄)が生活反応(正常な反応)を示さず、失活歯といって歯髄の反応がありませんでした。そのため根管治療を行うことになりました。根管治療を行うとクラックと呼ばれるひびが根管口にまで進んでいました。

今回は根管治療を行った後の後日の内容になります。まずは経過を確認しました。

患者さんの主訴である右下の奥歯の痛みはなくなったそうです。そして、舌側の歯肉の腫れを確認すると

こちらも歯肉な腫れが改善されていました。

症状も歯肉の腫れも改善されていました。

よかったです。

経過を確認できたので、根管治療の続きを始めていきます。

前回の根管治療で根管内をキレイにしました。そのため、根管内から膿が出る排膿や出血などはありませんでした。

症状、腫れ、根管内の状態など総合的に判断して根管充填をしても問題ないと判断しました。

根管充填は根管治療を行い症状、根管内など問題がない場合に根管内に最終的なお薬をつめる治療です。根管治療の最後の治療です。

歯の神経を取っていますが、なるべく患者さんに痛みがないように麻酔をして治療を進めていきます。

ラバーダム防湿をして根管充填をしていきます。

根管充填の際にしようする根管充填材はガッタパーチャという材料です。

ガッタパーチャに熱を加えると変形します。

熱したガッタパーチャを根管内に入れてプラガーという器具でガッタパーチャが根管内に過不足なく入るようにつめていきます。隙間ができないように注意して行います。

根管充填が終わりました。

今回は根管治療後に症状、歯肉の腫れが改善されましたので根管充填について書かせて頂きました。

この後は土台を入れて被せ物を入れていきます。

患者さんの症状が改善されてよかったです。

今後ともよろしくお願いします

井上貴史

医療法人社団徹心会ハートフル歯科