左下7番抜髄治療①-根管治療の予後-
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は、、、
根管治療の予後、経過確認までの一連の状態を
レントゲン記録として説明していきたいと思います。
42才 女性
<主訴>
2〜3日前よりズキズキする痛みを感じ始め、
冷たい物、温かい物を食べたときの痛みあり
<現病歴>左下7番近心隣接面コンポジットレジン部
(赤丸部分)に神経の入り口付近までのむし歯あり
冷水痛(++ 持続痛あり)、温熱痛(+)、電気診(+)、
打診(+)、根尖部圧痛(+)
<診断名>
・歯髄の状態(Pulpal):
Symptomatic irreversible pulpitis
(症候性不可逆性歯髄炎)
・根尖歯周組織の状態(Apical):
Symptomatic apical periodontitis
(症候性根尖性歯周炎)
<治療方針>
根管治療
黄色い矢印部分は神経の入り口になります。
赤丸部分のむし歯が神経の入り口まで到達して
そこから細菌感染を起こし炎症の原因になっていることが分かります。
さらにレントゲンより、隣接している左下6番の近心根根尖部に黒い影も確認できます。
これは症状はありませんが、根尖病変ですね。
患者様に問診してみると、むかーしに覚えていないぐらいに神経治療したそうです。
疲れてくるとたまにうずくことがあるとのこと。
左下7番の治療終了後、こちらの歯の再根管治療も行うことを患者様に説明して同意を得ました。
神経を抜く場合、まずは虫歯を削り歯髄(神経)を露出させます。
歯髄が出てきたら、「ファイル」と呼ばれる器具で除去していきます。
ファイルは、針の先端がヤスリ状になった道具です。
上下に動かす「ファイリング」という動作で、根の中にある神経を掻き出すことができます。
この治療の続きは、また次回以降に書かせていただきます。
次回は根の長さを測るところからのお話です。
乞うご期待下さい(笑)
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹