右上の第二小臼歯の根管充填②
こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。
今回は、右上の第二小臼歯の根管充填をした患者さんのケースについて書きたいと思います。
以前のブログです→https://heartful-konkan.com/?p=19367&preview=true
前回は右上の第二小臼歯の根管充填をする前の準備について書かせて頂きました。根管充填は根管治療が終わり根管内に汚れがなくキレイになった状態、患者さんの症状もない状態で根管内に最終的なお薬(ガッタパーチャポイント)を入れることです。その前準備で根管内の確認、ガッタパーチャポイントの作業長の確認などについて書きました。今回は実際に根管充填をしている流れについて書きたいと思います。
ガッタパーチャのメインポイントを根管内に試し入れをして問題ないか確認します。その後、シーラーという白いお薬を根管内にいれてメインポイントを入れます。
上の画像はメインポイントを根管内に入れてヒートプラガーといって熱でメインポイントを焼き切ります。ヒートプラガーは上の画像でいうと右側の黒い器具です。メインポイントは熱で変形する性質をもっている根管充填材です。ヒートプラガーについている黄色いものは長さを確認できるストッパーです。
ヒートプラガーでメインポイントを焼き切った後、プラガーで根管内に隙間がなるべくできないようにメインポイントをつめていきます。メインポイントは熱を加えると変形する特徴があります。そのため柔らかくなったメインポイントをプラガーでつめると根管内にフィットします。
その後、根管充填用器具にて熱を加えて柔らかくなったガッタパーチャを根管内に入れていきます。
その後、先ほどと同じようにプラガーでつめていきます。
上の画像は根管充填が終わったものです。
マイクロスコープを使って根管内に根管充填材のガッタパーチャがキッチリ充填されているか確認します。
根管内にガッタパーチャが過不足なく充填されているか確認するためにX-P写真を撮影します。
根管内に根管充填材が問題ないか確認し根管治療が終わりになります。
今回はここまでです。この後は土台を補強して被せ物をするための治療に進みます。
今後ともよろしくお願いします。
井上貴史