左上第二小臼歯の根管充填の流れ
こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。
今回は左上第二小臼の根管充填の流れついて書かせて頂きます。
前回のブログはこちらです→
前回までは左上第二小臼歯の感染根管治療を行いました。
患者さんは左上の歯肉の違和感が続くことが気になり来院されました。
術前に左上第二小臼歯の診査診断を行い、その後根管治療を進めていきました。大きな根管が頬側と口蓋側（裏側）の2つありました。特に口蓋側の根管が汚れていました。口蓋側の根管内を集中的にキレイにしました。根管治療を進めていき患者さんの症状はよくなりました。
今回の根管治療を行った左上第二小臼歯をイラストにしました。
頬側と口蓋側の2つの根管があり、両方の根管の周りはむし歯になっていました。むし歯を徹底的に除去しました。汚れが除去できると根管口の入り口が見えてきます。頬側は以前根管治療をされた際の根管充填材のガッタパーチャがつめてありました。ガッタパーチャをオレンジ色にしています。口蓋側の根管は特に汚れていました。この根管が患者さんの主訴である左上の歯肉の違和感だったと思われます。
今回は根管充填の流れついて書きたいと思います。
根管充填は根管治療を行い症状や根管内から膿がでる排膿や出血などがなければ根管内に根管充填材という最後のお薬を入れていきます。根管内をキレイにするために、リーマーやファイルという針のような根管治療器具を使い機械的除去をしていきます。その後、根管内に機会的除去の際に出た汚れなどをよく洗浄します。要するに根管治療が終わり、症状がよくなり根管内がキレイになったことが確認できたら根管充填という流れです。
それでは、根管充填を流れについてです。
①歯科麻酔
②ラバーダム防湿
③仮蓋除去
④根管洗浄
⑤根管乾燥
⑥根管内確認
⑦根管充填
⑧根管充填後のデンタルX線写真撮影
ざっくりになりますが以上の流れになります。
今回は根管充填をする流れについて書かせて頂きました。
次回は実際に左上第二小臼歯の根管充填です。
今後ともよろしくお願いします。
井上貴史
