左下6番感染根管治療-他院で治療できないと言われたら①-
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回のテーマは、、、
「他院で治療できないと言われた」
セカンドオピニオンなどで来院される患者様は多いです。
患者様とカウンセリングしながらお話を聞いていくと
よく耳にするのが、「抜歯しないといけない」「当院では治療できない」という内容のお話です。
実際に幾つかの歯の状態としては、
保存困難であるものも見受けられますが、逆にそうではなくて
保存できそうなものもあります。
また、グレーなものもあります。
治療してみないと分からないケースです。
この場合は患者様に現在の歯の状態と将来的予測などを説明して
その上で意思決定していただきます。
それでは、症例を一つ見ていきましょう!
40才 女性
左下6番 感染根管治療
<主訴>
左下6番において、以前に痛みがでたことがあり近医を受診したところ治療できないと言われた。根管治療に力を入れている歯科医院を受診するように勧められた。インターネットで検索して当院を受診。
<現病歴>
sinus tract(+)
・歯髄の診査
冷水痛(-)、温熱痛(-)、電気診(-)
・根尖部歯周組織の診査
打診(±)、根尖部圧痛(±)
プロービングdepth(3mm)
<診断名>
・歯髄の状態(Pulpal):
Previously treated
(既根管治療歯)
・根尖歯周組織の状態(Apical):
Symptomatic apical periodontitis
(症候性根尖性歯周炎)
<治療方針>
根管治療
<術前レントゲン写真>
左下6番において、過去に神経治療が済んでおり銀歯が装着されています。
根尖病変が大きいですね、、、
これが痛みの原因と考えられます。
治療ができない理由は、これでしょうかね〜?
確かに病変の大きい場合の根管治療の治癒は
難しいケースが多いと言われております。
このような場合は歯根破折が起きていることもあるため
事前の説明で患者様に状態によっては抜歯になることもあることを伝えています。
その上で患者様と相談して意思決定していただきます。
<術前口腔内写真>
銀歯と金属製の土台であるメタルコアを除去しました。
近心側の歯質がないことが分かります。
歯肉縁下ですね。
隔壁作成しました。
ここから本格的に根管治療を開始していきます。
準備が整いましたね( ´∀`)
今回はこの辺りで終わらせていただきます、、、
次回のブログでまた続きを書いていきたいと思います。
よろしくお願い致します。
今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹