こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

 

今年も専門医への道、日本歯内療法学会における

学会認定臨床研修会の季節になりました。

今年は新型コロナウィルスの影響で、

ウェビナーという形になり定められた期間内に

決められたカリキュラムを動画配信により受講することになりました。

自宅で受講です。

4名の講師の先生方の講義を順番に視聴していきます。

私が今回、受講するカリキュラムは

認定カリキュラムⅢ 「外科的歯内療法」です!

今回のテーマは、、、

「外科的歯内療法」ということなのですが、

外科的根管治療は従来の根管治療を行っても治癒に至らない

症例に対して行う治療法になります。

根管治療の成功率は、皆様もしかしたらご存知かもしれませんが

100%ではありません。

そのため、歯の治療の中でも難しい治療と言われています。

根管自体が複雑な根管系であるために、

根尖分岐や根尖側枝にあるような細菌感染は

化学的洗浄を行っても全ての細菌を完全に除去することは

困難であると言われています。

そのために再発リスクが高いことへつながるわけです。

また、根尖の外側である根尖孔に存在するような細菌感染もあるため

その治癒への困難さはお分かりいただけるかと思います。

そこで外科的なアプローチが必要になると考えられているわけです。

但し、ラバーダムなどの根管治療における基本原則に則った

的確な治療が行われていなければ、いくら外科的歯内療法を行っても

良好な結果に結びつくことは難しいと言われています。

近年はマイクロスコープを使用した歯根端切除術が主流になり、

「マイクロエンドサージェリー」と呼ばれています。

マイクロスコープの登場によって、

治療の成功率も高まり、救うことができなかった歯も

結果として抜歯対象になった歯も救うことができるようになりました。

ここで誤解がないようにお伝えしておきますが、

それでも治癒に至らない症例や外科的手技や解剖学的な問題から

治療できないものもあるということをご理解下さい。

今回は、外科的歯内療法についての再確認をすることができて

非常に勉強になりました。

講義を通して得た知識を臨床の場でしっかりと活かせるように

頑張りたいと思います。

 

さぁ、今日も一日頑張りましょう!

 

“すべては患者様の笑顔のために”

 

今後ともよろしくお願い致します。

 

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科