左下6番感染根管治療治療-痛み止めを飲んでも、症状が落ち着かない①-
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
急な痛み…
夜も寝れないぐらい辛い!
歯の痛みは、時に我慢できない痛みにまで進行すること、、
ありますよね!?
今回は、神経が死んで腐敗していく時の痛みがかなり強くでてしまう根の病気です。
「歯髄壊死」についてのお話になります。
24才 男性
左下6番 感染根管治療
<主訴>
左下6番において、2〜3日程前から急な痛みと腫れを訴えて来院。
痛み止めを飲んでも症状が落ち着かないため、当院を受診されました。
<現病歴>
歯肉腫脹、歯の動揺あり
・歯髄の診査
冷水痛(-)、温熱痛(-)、電気診(-)
・根尖部歯周組織の診査
打診(++)、根尖部圧痛(++)
プロービングdepth(3mm)
<診断名>
・歯髄の状態(Pulpal):
Pulp necrosis
(歯髄壊死)
・根尖歯周組織の状態(Apical):
Symptomatic apical periodontitis
(症候性根尖性歯周炎)
<治療方針>
根管治療
<術前レントゲン写真>
左下6番において、神経治療がされていない。
また、銀歯の被せ物が入っています。
銀歯の下、遠心部分にセメント裏層されています。
少し隙間があるように見えます。
また、被せ物まで入っているため大きく形成されており、
レントゲン上でも神経の入り口に近い状態が確認できます。
<術前口腔内写真>
歯肉も腫れています。
銀歯を外して、中の裏層されていたセメント材料を除去して、
むし歯を可及的に取り除きました!
分かりにくいかもしれませんが、黒くなっている箇所が確認できます。
これはもう既に神経の入り口が直下にあることが容易に分かります。
ラバーダム防湿下において、
根管口を明示していきたいのですが、、、
歯質が少ないためにラバーダムを歯牙にかけることが困難です。
そこで、“隔壁”を作成します!
4根管ある感じですが、、、
遠心側は分かりにくいですね。
もう少し見えるように余計な箇所の削除を行います。
ちなみに、やはり根管口まで到達した時に腐敗臭がしました。
神経が死んで腐敗し化膿してますね…
少し分かりやすくなったかな…
もう少しですかね。
キレイに4根管明示されましたね。
根管の機械的拡大、化学的清掃(洗浄・消毒)
根管貼薬(水酸化カルシウム)まである程度終えて、ひとまず終了になります。
1回目の根管治療は終了になります。
続きは、次回以降のブログで書いていきます。
よろしくお願い致します。
今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹