こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

 

前回からのブログの続きです。

前回までは、、、

よくある象牙質知覚過敏症のお話について書いてみました。

https://heartful-konkan.com/blog/dr_motoyama/17477

今回、私がお伝えしたいポイントはここからになります。

知覚過敏症状がなかなか消えない場合について、考察していきたいと思います。

どうしても、象牙質知覚過敏症状の場合は、

歯頚部と呼ばれる歯の根元の部分をチェックしがちですが、

しみている部分の探索として歯全体をよく確認して診査する必要があります。

 

クラックと呼ばれるひび、亀裂が起きている可能性があるからです。

咬合力と呼ばれる噛む力が強い場合には、

歯の溝に沿って亀裂が起きていることがあるからです。

亀裂状態、亀裂の深さなどを確認していきます。

マイクロスコープのような実体顕微鏡の使用が好ましいと思います。

亀裂部分まで被覆するような詰め物や被せ物へと補綴処置を行います。

症状の経過を確認して、症状の緩和や軽減が見られない場合は

神経に不可逆性の炎症が起きていると判断して神経除去治療(抜髄)を行います。

歯頚部においてもプラークなどが蓄積して、

長期間に渡って象牙細管から神経へ細菌性の外的な侵襲が持続すれば

その刺激によって炎症が起きる可能性は十分考えられるわけです。

その場合にいくら象牙細管を塞ぐ処置を行い、神経組織の恒常性を回復したとしても

炎症が残ってしまい、痛みの消失がなかなかうまくいかないケースもあるでしょう。

 

最後に、、、

今回のお話の締めに入りたいと思います。

一番大切なことは、まずは当然のことですが診査・診断です。

痛みの原因を起こしている歯の特定になります。

すぐに抜髄処置を行うべきか、、、

また抜髄におけるメリット・デメリットについても

きちんと説明して理解していただくことも肝要と言えるでしょう!

いかがでしたでしょうか??

皆様の気になること、疑問に対して少しでもお役に立てていれば幸いです。

 

今日も一日頑張りましょう!

“すべては患者様の笑顔のために”

今後ともよろしくお願い致します。

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科