こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

 

今回は前回に続いて、、、

「根管治療が必要になる症状」の第二弾です。

細菌感染して腐ってしまった歯髄や感染した根管を

きれいに清掃・消毒する治療を感染根管治療と言います。

歯髄炎を放置したり、

あるいは被せ物が取れたまま放置した場合、

やがて歯髄(歯の神経)が死にます。

神経が死ぬと痛みはなくなります…

痛みがなくなることで治ったかのように思われるかもしれませんが、

症状はより進行しています。

歯髄が死んで腐ると、繁殖した細菌は根の先から外に飛び出し、

歯を支える根の周りの骨を溶かして膿がたまっていきます。

これを根尖性歯周炎と言います。

進行すると耐えがたい痛みと腫れを伴います。

 

それでは、本題に入ります。

 

感染根管治療が必要になる症状としては、

急性期と慢性期に分けられます。

<急性期>

・特定の歯に激痛症状が起こり、

   痛み止めを飲んでも全く効かない。

・眠れないほど痛い。

・歯茎が腫れてきた。

<慢性期>

・普段は痛みがないが、疲れている時や

体調が悪い時に根の先が疼き、鈍痛が起こる。

・歯肉を押すと違和感がある。

・物を咬むと違和感がある。

・歯肉に小さな穴があいており、

そこから膿が出ている。

腫れたり、潰れたりを繰り返している。

 

感染根管治療の治療方法としては、

・歯肉がブヨっと腫れている場合、切開して内部の膿を出します。

・抗生物質や解熱鎮痛剤を処方します。

・食べ物が飲み込めないなど、腫れや発熱がひどい場合は

点滴や入院が必要になります。

・根管の中の感染源を全て取り除いて、

清掃や消毒が終わったら、最終的なお薬を詰めます。

 

感染根管治療の場合だけではありませんが、

神経の炎症における急性期症状は、とても耐え難い激痛を伴います。

速やかな対応と処置が必要になります。

できれば、この状態で歯科医院に来院されることがないことをお祈りしております…

 

次回は、、、

「再根管治療が必要になる症状について」

まとめていきたいと思います。

 

今日も一日頑張りましょう!

 

“すべては患者様の笑顔のために”

 

今後ともよろしくお願い致します。

 

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科