こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

 

今回は、神経が引き起こす「症状」について

書きたいと思います。

抜髄、感染根管治療、再根管治療の3つに分けて

3部作でお届けします。

「感染根管治療と再根管治療は

同じ括りでいいのでは?」

と思われる方もいらっしゃると思いますが、

今回は分けて説明させていただきます。

基本は同じですけどねw

第一回目は、「抜髄」になります。

抜髄とは、むし歯による細菌感染で炎症を起こしてしまった神経を除去する治療になります。

歯の神経は、「歯髄(しずい)」と呼ばれています。

そして、その歯髄にむし歯による細菌から

感染が起こると「歯髄炎(しずいえん)」と呼ばれる歯痛が起こります。

歯髄炎が不可逆性歯髄炎になってしまうと、

薬などで一時的に痛みが和らいだとしても、

元の健康な歯髄に戻ることはありません。

また、放置すれば歯髄は壊死し、腐敗してしまいます。

その場合は、炎症を起こした歯髄を取り除く必要があります。

炎症を起こした歯髄を除去する治療が、

「抜髄(ばつずい)」になります。

それでは、ここから本題に入ります。

抜髄が必要になる症状としては、以下のものが挙げられます。

・ズキズキと脈を打つように強く痛み(拍動痛)、痛みが強くなると、

噛み合わせの対合歯が痛くなったり、頭痛がしたりと痛む箇所が

分からなくなることがあります。

・原因歯に触れると強い痛みがある。

・入浴・運動・夜間就寝時など、体温が上がると痛みが強くなる。

・痛み止めを飲むと少し痛みが和らぐが、薬が切れてくるとまた痛み出す。

 

抜髄の治療法としては、

非常に痛みが強くて麻酔が効きづらい場合は、

鎮静剤で歯髄の急性炎症の鎮静化を行い、

後日に抜髄する場合もあります。

抜髄後、神経の入っていた部分、

つまり根の部屋(根管)をきれいに掃除してから最終的な薬を詰めます。

まとめますと、

抜髄は鋭い痛みが特徴です。

神経治療、つまり根管治療は細菌感染が原因であるため、

細菌を根管に持ち込まない適切な処置を絶対的に行わなければいけません。

何でもそうですが、最初が肝心です!

だから、いつもしつこいぐらいにお伝えしていますが…

ラバーダムによる無菌的処置を必ず行うようにしましょう。

 

今日も一日頑張りましょう!

 

“すべては患者様の笑顔のために”

 

今後ともよろしくお願い致します。

 

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科