右上4番感染根管治療①-金属の土台を外す時にマイクロスコープ便利です-
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は、、、
感染根管における治療症例です。
42才 女性
右上4番 感染根管治療
<主訴>
1週間前より右上4・5番の根尖部付近を指で触れると痛みがある。
たまに違和感を感じることがある。
他院にて自費根管治療をすすめられたが、費用面から保険内根管治療を希望。
<現病歴>
右上4・5番根尖部透過像(病変)なし
sinus tract(-)
右上4番、破折ファイルらしきものをレントゲン上にて確認
・歯髄の診査
冷水痛(-)、温熱痛(-)、電気診(-)
・根尖部歯周組織の診査
打診(+)、根尖部圧痛(+)
プロービングdepth(2mm)
<診断名>
・歯髄の状態(Pulpal):
Previously treated
(既根管治療歯)
・根尖歯周組織の状態(Apical):
Symptomatic apical periodontitis
(症候性根尖性歯周炎)
<治療方針>
根管治療
右上4・5番の再根管治療を行い、1歯ずつ対応することにしました。
<術前口腔内写真>
インレーと呼ばれる詰め物の銀歯が2歯とも入ってます。
歯肉におできのような腫れ、sinus tractはなさそうですね。
<術前レントゲン写真>
右上4番は何かありますね。
嫌な予感がします。
右上5番は根尖部曲がっていますね。
2根管で根尖部閉鎖してそうですね、、、
赤丸印部分に破折器具のようなものが、、、
あやしいなぁ~
これはガッタパーチャを除去して、あとでマイクロスコープで確認する必要がありますね。
銀歯が被せ物ではなく、詰め物の形でした。
また土台から一体になっているタイプのため意外と外すのに大変でした(笑)
当院では超音波チップを使用して安全に除去するように努めております。
ガリガリに削って除去を試みると不意に穴をあけてしまうパーフォレーションを起こす恐れがあります。
慎重に繊細に仕事するべしなのです!!
根管口部で金属が残ってしまいましたので、マイクロスコープを使用します。
根管口部付近などはマイクロスコープ下で特に慎重に慎重に除去していきます。
無事に、金属部分の除去が終わりました。
First phase(第一段階)終了~!
内容がてんこ盛りなので、この患者様の治療内容は回を分けてお伝えしていきたいと思います。
今後の治療の続きは、次回以降をお楽しみ下さい!
今日も1日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹