こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

 

今回は、、、

「歯髄電気診」です。

歯髄診査の一つになりますが、

歯髄電気診の話に入る前に

まず、歯髄に分布する神経線維について

説明させて下さい。

少しカタイ話なので、さーっと読み流して

いただいても構いません笑笑

歯髄に分布する神経線維には

有髄のA線維と無髄のC線維があります。

伝導速度の速いAδ線維は主に「象牙質の痛み」に

関与すると言われています。

すなわち、これらの自由神経終末は

歯髄象牙境の近く、

一部は象牙細管内にも分布しています。

鋭い痛みを生じます。

冷水痛と電気による刺激には、歯髄の浅い部分に

分布しているAδ線維とAβ線維が反応します。

温熱痛には、歯髄の深い部分に分布している
C線維が反応します。
C線維は伝導速度が遅く、「歯髄の痛み」に
関与すると言われています。
神経終末は、歯髄深部に存在しています。
つまり、象牙細管内容液の移動を生じるような
刺激には応答せず、組織障害を起こす
可能性のある強い刺激や
内因性発痛物質に対して活発に反応します。
そして、
低酸素状態の場合、Aδ線維とAβ線維は
機能しませんが、C線維は機能します。
どういうことかと言いますと、、、
神経が死んでいるような場合(歯髄壊死)は、
当然として歯髄に血液の流れ、血流はありません。
通常、赤血球中のヘモグロビンが酸素と結合して
体の中に酸素を運搬しています。
血流のないところは酸素が運搬されません。
ところが、C線維は低酸素状態でも機能しますから
神経が死んでいるような場合(歯髄壊死)においても
反応する可能性があるのです。
さぁー、本題に入ります!
歯髄電気診とは、、、
電気歯髄診断器を用いて、
弱い電流を歯に通電して
電気的刺激を与え、
歯髄神経を刺激して誘発させた痛み
あるいは違和感の有無によって、
歯髄の生死を判定する診査法です。
この電気刺激によって反応する
歯髄神経はAδ線維であり、
C線維は反応しないといわれています。
歯髄電気診の最大の利点は
診断精度が高いということ、
また歯髄に損傷を与えないことです。
しかしながら、
さらに詳しい歯髄の病態を
診査することは不可能です。
これはどの検査も同じで歯髄に関しては
臨床の現場レベルで、
血流を測定することができない以上、
致し方ありません。
歯髄電気診に対して、
歯髄が正常域で反応したとしても、
それは歯髄が生きていることの証であり、
決して歯髄が正常であるということの
証明にはならないということです。
そして、
多量の修復象牙質のために
電気的刺激が歯髄に達していない、
電気刺激が歯根膜や隣在歯の神経線維に
達している、また外傷の既往がある
並びに鎮痛剤や精神安定剤を服用している
などの条件下では、偽反応を示すことがあります。
したがって、歯髄の生死をより正確に診査するためには、
各種診査を併用する必要があります。
さらに、歯肉への漏電が阻止できないような
大きな金属修復物がある場合には、
正確な診査を行うことは難しくなります。
※歯髄電気診は心臓ペースメーカーを
 装着している患者には禁忌です。

<パルプペンDP2000>

当院で使用している

電機式歯髄診断器です。

反応がイマイチなところがあり、

個人的にはあまり好きではありません。

正直すぎるかな…笑笑

でも、簡単操作のペンタイプで
電気式歯髄診断器タッチボタンに触れると

徐々に電気刺激が強くなっていく

オートタイプになっていますので

そこは使いやすくて便利です。

 

やっぱり毎度のことになりますが、

診査・診断をきちんとやること!!

これに尽きますね( ^∀^)

さぁ、今日も一日頑張りましょう!

 

“すべては患者様の笑顔のために”

 

今後ともよろしくお願い致します。

 

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科