こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

 

今回は前回からのブログの続きで、症例解説になります。

症例です。

42才 女性

右上5番

<主訴>

過去にセラミック治療を行った歯に痛みがあるということで来院。

セラミック治療を受けた時にむし歯が深く、神経に近接していることを言われていたそうです。

<現病歴>

冷水痛(-)、温熱痛(-)、電気診(-)、

打診(+)、根尖部圧痛(+)

sinus tractあり

(↑歯の周囲・顎骨の中に溜まった膿が出て行く穴のこと)

<診断名>
・歯髄の状態(Pulpal):
Pulp necrosis
(歯髄壊死)
・根尖歯周組織の状態(Apical):
Symptomatic apical periodontitis
(症候性根尖性歯周炎)

<治療方針>
根管治療

<術前>

根尖の形が何か変ですね、、、

曲がってるのかな?

<ファイル試適>

ファイルを挿入してレントゲン撮影を行うと根尖にて曲がってるのが確認できます。

<根管充填後>

痛みとsinus tractの消失を確認して根管充填を行いました。

治療回数は4回でした。

曲がってる根尖部まで充填材が入っており、根管側枝にも充填材が入っていることが確認できます。

最後に、、、

根管はそのほとんどが湾曲しています。

その根管(=道)をまっすぐのまま曲がらないファイルで進めばトラブルが起こることは誰が見ても明白ですよね。

これはよく例に挙げられるお話ですが、カーブしている道に対してバイクで曲がろうとする場合、減速すると思います。

減速せずスピードがそのままであれば、曲がれずまっすぐ行ってしまいます。

また、ハンドルで曲がる機能がバイクにないとしたら、減速しても曲がることは難しいでしょう。

そのために、「ニッケルチタンファイル」があります。

ハートフル歯科では様々な最新の器具を積極的に取り入れて、治療を行っております。

 

“すべては患者様の笑顔のために”

 

今後ともよろしくお願い致します。

 

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科