噛める入歯を作る!(上顎総入れ歯編)最終章~噛める入れ歯と噛めない入れ歯の違い〜
こんにちは!ハートフル総合歯科グループ 歯科医師 小坂井 竜也です
このシリーズでは上の総入れ歯の作っていく流れや、ポイントを中心にお話しました!
今回は最終章、この患者さんの最初の「噛めない入れ歯」と新しく作った「噛める入れ歯」はどう違うのか?ということを診断をしながら具体的に答えていきたいと思います。
さて、まずは噛める入れ歯の定義を上げていきましょう!それは・・・
①噛み合わせが良いもの
②入れ歯の形が良いもの、総入れ歯の場合、顎にくっつくもの
③歯並びが正しく、内側外側になく、奥にも並べすぎていないもの
④前歯の干渉が少ないもの
が上げられます。その中で一番大事なものは何か?というと
結論から申します!それは、
①「良い噛み合わせであること」
です!
これは私が再三このブログでお伝えしてきたものです。
良い噛み合わせというのは、自分の持つ顎の自然な動きと、噛み合わせが調和している状態のことを言います。
ことさら、入れ歯に関しては、大前提として良い噛み合わせでなくてはどんなに高価な素材の入れ歯でも100パーセント噛めないのです。
①が達成されて入れば③④は達成されれいるはずであり、②に関しては最悪イマイチでも噛める入れ歯ができるくらい大切なのです!
では、①「良い噛み合わせ」ができているかどうかを客観的に調べる方法はあるのでしょうか?
その方法が「KYバイト」(軟化パラフィン臼歯部咬合法改良型)なのです!
詳しくは以前のブログにて詳しく解説しておりますので、一読いただければ、と思います!
では、前回までのおさらいです!
患者さんに噛める入れ歯を提供できました!そして、満足いただいたので、このコピーも欲しいと希望されました。そうして、スキャナーで読み込み、3Dプリンターで作成した入れ歯も問題なく使えるようです。
そして今回は、患者さんの協力を経て、噛める新しい入れ歯のコピーと、古い噛めない入れ歯
でKYバイトをを採得させていただき、これらの入れ歯を預からせていただきました!
次回、実際の診断を可視化して行いたいと思います!
全ては患者さんのために!