歯の大きい歯の、神経を残す!VPT治療! ④〜神経をとるかどうかの診断~C3(神経に到達した虫歯) VPT治療の手順や診断〜
こんにちは!ハートフル総合歯科グループ 歯科医師 小坂井 竜也です
前回は神経を取ってしまった後のリスクについてお話ししました!
https://heartful-konkan.com/blog/dr_inoue/17281
簡潔にまとめれば歯の寿命が短くなってしまうという点があります。
そして神経まで虫歯が到達したC3は「従来」では神経取らなくてはならないと言いました。
そうです!今はC3でも神経を残す方法がある!ということです。
その方法がバイタルパルプセラピー、略称「VPT」と言います。
これは予防的歯内療法と言われ、神経を保存する治療方法の総称になります。
しかし、これを行うためには条件があります!
この診断が治療の成功のすべてを握っているといっても過言ではありません!
では、VPTの適応症についてお話をしていきます。
①虫歯が深く、神経に到達するが(C3)自覚症状がない場合
②根管未完成歯
③神経の生活反応がある
といった条件があります。
①については、自発痛、つまりは何もしなくても痛みがなく、しみるといった症状がないことが挙げられます。
ただし、しみるといった症状は冷たいものがしみるのは、ぎりぎり許容範囲内です。
暖かいものがしみるようですと、神経が化膿してしまっている場合がおおく(化膿性歯髄炎)、
この化膿している神経の状態を不可逆性歯髄炎といい、症状としては、何もしなくても痛い場合が多いので、神経を除去する必要があります。
②に関しては、①をクリアしていれば基本的にVPT可能です!難しいのが後述の③の診断方法の精度が低いことが挙げられます。
わかりやすく自発痛があったり、膿が出ている場合はVP不可能です・・・
こうした歯は、根っこが完成されていないまま根っこの治療をおこなうので、最終的なお薬を入れる受け手の適合があわないので予後はわるいのです。
しかし!これも最近画期的な治療方法が生み出されており、その治療ケースも当ブログでご紹介しておりますので一読していただければ、と思います。
【リバスクラリゼーション】リンク
そして最も大切なのは③の神経の生活反応があることです!
これに関してはしては診断方法が何種類もあります。
問診、打診、咬合診、レントゲン、麻酔診断、冷温診、電気診断・・・
ここでの決め手は、
歯髄電気診(EPT)
冷温診(COLD TEST)
になります!
くわしくは次回お話していきます!
すべては患者さんのために!