こんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します

前回から新しい歯牙移植症例集をお話しています

2023年8本目の症例です

8症例目といっても前回と同じ患者さん

別部位の歯牙移植です

 

前回は手術編としまして移植手術のお話しました

 

今回は固定除去編

 

それではあらすじから

患者さんは

むし歯で歯が欠けてしまって何から始めたらいいかわからない

と悩まれる20代前半の女性

歯医者さんが苦手でなかなか通院ができなかったとのこと

特に大きなむし歯は両側奥歯です

奥にはできたてホヤホヤの親知らずが

他のむし歯も治さねばなりませんが、

まずは親知らずを利用した歯牙移植を行い、

治癒を待っている間に他の部分の治療を行う計画を立てました。

 

まず保存不可能歯の抜歯を行い、

移植床の形成を行い、

奥の親知らずを手前に移植

縫合による固定と

接着性レジンによる二重固定を行いました

ここまでが前回までの流れ

4週間の固定期間中は硬いもののお食事は極力避け、

固定の上からのケアに留めてもらいながら生活をしてもらいます。

 

喫煙は生着不良、治癒不全を招くので少なくとも生着が確認できる

4週間は禁煙を徹底してもらいます

 

コロナ期間真っ只中だったこともあり

固定除去は近院でしてもらい写真はありませんが

 

1年後の経過がこちら

レントゲンを見ると歯根が少し伸びているのがわかりますか?

移植歯が神経が生きたまま生着をすると歯髄腔(神経のお部屋)が狭くなるとされています

レントゲンからも歯髄腔の狭窄が確認できます。

それだけでなく電気歯髄診といって歯に電気を流し、

神経反応があるかを調べる検査がありますがそちらも問題なしです。

お口の中の写真を見ても他のと変わらないいい位置まで移植歯が生えてきています。

きっと予後もいい移植歯となるでしょう。

 

歯牙移植はあなたのお口の中の環境改善のきっかけづくりでしかありません。

他のどんな治療もそうだと思いますが、その歯を長く維持できるかは患者さん次第なのです。

1本でも多く自分の歯を大事にしてほしい

歯の保存に携わる身として切にそう願います

 

あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・

医療法人社団徹心会ハートフル歯科