エクストリュージョン症例集2022④〜準備編〜
こんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。
今回からはエクストリュージョン症例集2022の第4弾をお送りします。
以前は医院H Pでブログを書いていますので、よろしければこちらを見てくださいと
ご案内していたのですが、最近ではブログを見てきましたと先に見ていただくことが多くなりました。
ブログでの情報発信を続けていて良かったなとしみじみ思います。
話を戻しますね。
以前のブログのリンクはこちらになります。
ご自身の状態に似たものがあればイメージつきやすいと思いますので是非ご覧ください。
エクストリュージョン症例集2022①〜準備編〜
エクストリュージョン症例集2022②〜準備編〜
エクストリュージョン症例集2022③〜準備編〜
過去のブログも多数ありますので、
タグ(T A G)から「Dr.野田」もしくは「エクストリュージョン」と選んでいただければ
過去のブログへ飛ぶことができます。
今回はエクストリュージョン〜準備編〜
患者さんは何かを噛んだ拍子にガリッといって右上2番目の歯が抜けそうなくらい
グラグラしているとのこと。
お口の中を拝見すると抜けてしまいそうなぐらい歯が動揺しています。
破折した部分を除去してみると・・・
全く歯がありません・・・
抜けてしまったのかと歯肉の中を覗いてみると
わずかではありますが割れた歯質の先に歯根が確認できます。
破折線は歯根の先端の方には走っておらず、残った歯根は無事なようでした。
しかし、破折が思った以上に深い位置で起こっているために、
引っ張り上げる量がかなり必要となってきます。
歯根の長さはそれなりにあるため、引っ張った後も歯根長はしっかり担保できるのですが、
2番目の側切歯は歯根が細く、噛み合わせによっては再度脱離や
破折を起こしかねません。
噛み合わせのバランスも含め診断をし、十分に耐えられる可能性は高い
とみて患者さんにも
「この歯を残すには唯一エクストリュージョンという選択肢がご提案できますがどうされますか」
とお伝えしたところ、「この歯を残したい!」と強いご希望があったのでエクストリュージョンを
進めていくことになりました。
当日は矯正器具の型取りを行い、次回から矯正器具の取り付けをしていきます。
次回はエクストリュージョン症例集〜矯正実践編〜を送りします。
保存不可能と言われた場合、
もしかしたら「保存的治療」によって治せる術があるかもしれません
抜いてしまうその前に一度ご相談ください。
あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・