iTero最新機種のデモを行いました
こんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。
今日は診療の合間のお昼休みにiTero社の口腔内スキャナーの最新機種iTeroエレメント5Dプラスの
デモ機を触らせていただきました。
口腔内スキャナーとは
小型カメラで口腔内を撮影し、そのデータをコンピューターで立体的に見ることができる装置のこと。
要は型取りです。
型取りといえば「あ〜ピンクのあの苦しいやつね」
そう思われる方もいらっしゃると思います。
私も以前ブログで書かせていただきましたが
嘔吐反射がない方でも苦手な方は少なくないと思います。
以前のブログはこちら
これを応用することで詰め物や被せ物を作ったり、マウスピースやインプラントの被せ物など
使用方法は多岐にわたります。
口腔内スキャナーの国内普及率は
2018年で4.0%程度だった(ADI.G主催CAD/CAMフェア特別講演)ものが
2020年に9.1%(miracle)と年々普及率が伸びていることがわかります。
(※口腔内スキャナ単体所持含む)
保険制度の改定によるものもありますが、
口腔内スキャナーが各社、撮影専用機としての機能だけでなく、様々なオプションを備えている
のも理由の一つだと思います。
私の勝手なイメージですが、
従来のiTeroの撮影機はマウスピース矯正であるインビザラインの撮影専用機くらいの位置付けで、
詰め物や被せ物など細かいところの撮影精度はあまり向いていない印象でした。
しかし撮影精度、撮影速度とも他社の撮影機と使用感は全く変わらないほどになっていることに
驚きました。試験データ的には他社を上回るデータもあるほど。
手に持つカメラ部分は他社よりも少し大きな印象は受けましたが、
カメラの先端、お口の中に入る部分はシリコンカバーがされており、歯にあたっても痛くないような仕様になっているところに患者さん思いな仕様を感じました。
ここまでではただの撮影専用機。
iTero最新機種の凄いところは歯と歯の間の虫歯が分かってしまうんです!
N I R Iテクノロジーと言って、X線は使用せず、撮影時の光の透過により隣接面の虫歯やヒビが
わかるような機能を備えているんです。
歯が欠けてしまったときに口腔内スキャナにより撮影して、詰め物や被せ物作ったり
マウスピース矯正をするためにスキャンをするのではなく、
普段の検診時から小さな虫歯のうちに、また亀裂を早期に発見することで、予防で守れたり、
小さな治療で済ますことができるのは他の口腔内スキャナーにはない武器です。
当院には
・Dentsply Sirona のPrimescan
・YOSHIDAのTrophy3D I PRO
があり、それぞれ他社にはない特徴を持っており、私はそれぞれの特性を活かしながら
診療を行っておりますが、今回のiTeroエレメント5Dプラスは普段の診療のスタイルも予防・
メンテナンス重視のスタイルに変えてくれそうな素晴らしい機械だと思いました。
今後も各社口腔内スキャナーは発展し続けていくことでしょう。
当院では数種類のスキャナを用いて最善の治療が行えるよう日々診療を行っております。
歯にお困りのことがありましたら是非ご相談ください。