こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

前回からのブログの続きです。

クラウンレングスニングは、外科処置により健全歯質を歯肉縁上に確保するための『補綴処置』であり、補綴処置の一環として行うために術前の歯周ポケットが正常範囲内、つまり歯周組織が良好であるという条件下で行うものです。ルートエクストルージョンは矯正的な力で歯を引っ張り出しますが、クラウンレングスニングは外科的な力で歯質を歯肉の上に出すということになります。

APF(Apically Positioned Flap)は、深い歯周ポケットや長い上皮性付着を改善するための『歯周処置』になります。歯周ポケットを浅くすることで歯周病菌が繁殖しにくい環境を作れるため、対処療法ではない原因療法として歯周病治療の切り札とも言える治療法です。

適応症例は、歯周病だけではなく虫歯が歯肉の奥深くまで進行し、そのままでは抜歯せざるを得ない場合に歯を抜かずに治療できたり、笑顔をみせた時に歯肉が見えるガミースマイルを改善することもできると言われています。

術式は部分層弁を用いるため、全層弁と比較して手技的にやや複雑であり、トレーニングを積んでいないと難しい術式と言えるかもしれません。

結論としては、この2つの術式は位置付けが異なるものであるということです。

今回、私がこの内容をテーマに選択した理由は私自身もブログを通して勉強しなければいけないという想いがあったことは大きいと感じています。

全2回に渡って、拙い説明で分かりにくかったところもあったかもしれません。

正直、私もそこまで専門的ではないため、今回のテーマを上手く話せているか、少々混乱しているところもあります。うまく説明できていないところがあること、ご容赦いただければと思います(笑)

むし歯が深く進行して、「歯を残せない」と言われた時に有効な治療法と言えるかもしれません。歯を失ってしまった場合におけるインプラント治療は、素晴らしい治療であると思います。しかし、天然の歯をなるべく残して、それが長期に渡って維持できることがあれば、これも素晴らしい治療ですよね( ^∀^)「歯を残す」という歯科医療の本質を見つめ直すことができると私は考えています。、適応症例の選択など全ての歯を残すことは難しいことかもしれません。それでも患者様の選択肢の幅を少しでも広げるためにも、知識を増やし技術を磨くことを怠ることなく取り組んでいれば、きっと皆様の笑顔や健康を守ることにつながるといつも信じて励んでおります。

今日も一日頑張りましょう!

“すべては患者様の笑顔のために”

今後ともよろしくお願い致します。

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科