こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。
今回は左上の奥歯の第一大臼歯の根管治療、歯周病治療をした患者さんの内容について書きたいと思います。
前回のブログです→https://heartful-konkan.com/?p=19806&preview=true

こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。
今回は左上の奥歯の左上第一大臼歯の根管治療をした患者さんの内容について書きたいと思います。
前回のブログです→
前回は麻酔をしてラバーダム防湿を行い左上第一大臼歯の根管治療について書かせて頂きました。
今回は根管治療後の根管充填について書きたいと思います。
今回のケースは頬側歯肉から膿が多く出ていたため、根管治療後の治癒する時間をおき根管充填をしました。
根管充填は根管に最終的なお薬(ガッタパーチャ)を入れていきます。
このガッタパーチャは熱を加えると変形します。
根管充填法は大きく分けて側方加圧充填法と垂直加圧充填法があります。
側方加圧充填法の術式は名前の通りメインポイントというガッタパーチャを側方に加圧しながらアクセサリーポイントのガッタパーチャを入れ側方に加圧します。根管内に隙間がなくなるまで繰り返します。
垂直加圧充填法の術式はメインポイントを入れ加熱した器具で焼き切ります。その後、プラガーという器具で垂直に加圧します。そして加熱したガッタパーチャを入れます。その後プラガーで垂直に加圧します。根管内に隙間がなくなるまで繰り返します。
歯科大学で教えて頂いた根管充填法は主に側方加圧充填法です。
今回のケースは垂直加圧充填法で行いました。

この画像は垂直加圧充填をしているものです。
プラガーを使用してガッタパーチャが根管内に隙間がないように緊密につめています。
根管充填後は一時的に違和感や痛みが出る場合もあります。
根管充填材のガッタパーチャは造影剤が入っているため術後にX-P写真に根管充填状態の過不足がわかります。
根管治療後は歯の根っこと硬さが似ているファイバーコアを入れて土台を作ります。
根管治療中は根管口をアプローチするためにドーナツのように穴を開けないと治療ができません。
その穴の部分にファイバーコアを入れて補強します。

こちらは根管治療、歯周病治療がひと段落したものです。
歯周病治療は歯磨き指導などが終わった後にデブライドメントという歯根についている汚れを除去しました。
根管治療、歯周病治療を行なったので歯肉の腫れや膿がなくなりました。
もちろん、患者さんの症状もよくなりました。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史

 

医療法人社団徹心会ハートフル歯科