こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。
今回は左上の奥歯の左上第一大臼歯の根管治療をした患者さんの内容について書きたいと思います。
前回のブログです→https://heartful-konkan.com/blog/19799

前回は左上の奥歯の左上第一大臼歯の治療をする前の大切な診査、診断について書かせて頂きました。

治療を行う前には必ず診査や資料を取ります。

その資料から分析して診断をし治療方針を決めてからはじめて治療になります。
この歯は根管治療も必要であり、歯周病治療も必要です。
今回は根管治療について書かせて頂きます。

この画像はラバーダムを左上第一大臼歯にかけているところです。

クランプという金属の器具を治療したい歯にかけます。

青色のものはゴムのラバーダムです。

診査の結果左上第一大臼歯は歯の神経(歯髄)が生活反応を示していなく根管治療が必要となりました。
根管治療をするためにはまずは麻酔です。
麻酔が効いているか確認します。
その後、ラバーダム防湿を行います。
ラバーダム防湿はゴムのマスクを治療する歯につけます。
今回の歯は歯質が多くありましたので初めからラバーダムを装着して治療を行いました。

根管治療を進めていきます。
根管内から壊疽臭といって腐った匂いがしました。
壊疽臭がある場合は歯髄は正常ではないと思われます。
健康な歯髄の根管治療の場合は根管口から血が出ます。
今回は根管口から出血はまったくありませんでした。
根管内の歯髄は失活していると思われます。
根管治療を進めていきます。

根管がキレイになったら根管にお薬を入れます。
今回は頬側歯肉から膿の出る量が多かったため、症状や腫れの状態を確認して根管充填の時期は慎重に決めていきます。
今回は左上第一大臼歯の根管治療について書かせて頂きました。
根管内の状態はキレイにしました。後は症状、根尖の状態などをチェックして根管内に最終的なお薬を入れていきます。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

井上貴史

医療法人社団徹心会ハートフル歯科