こんにちは!ハートフル総合歯科グループ 歯科医師 小坂井 竜也です。

今回は過去の症例よりアップデートされた歯の移植治療についてお話ししていきます。

前回まではこのアップデートさせた4点の「歯牙レプリカ」「移植ガイド」についての利点をお話ししていきました!

今回は残りの2点についてお話ししていきたいと思います。

③再生療法の応用

再生療法というの「歯周組織を回復させるための治療である歯槽骨の再生を促す処置」

つまり、移植を受ける部分のダメージが大きく、骨がなくなってしまった部分に対して積極的アプローチしていく方々です。

今までは、そのような厳しい状態であっても、移植歯の再生力(歯根膜)オンリーで再生を促すことが多かったのですが、再生療法を利用することによってより成功率を上げていきます。

基本的には2種類

一つ目は「エムドゲインゲル」の利用です。

これは「エナメルトリックス」というタンパク質を利用し、選択的に必要な細胞の分化、成長促進を促します。

これは子供の頃に歯が萌出する際に重要なタンパク質であり、その成長力を応用したのがこの材料です。

2つ目は、「骨補填材」の利用です。

バイオスという種類のものを利用しており、今まで、自分の抜いた部分の骨のみを

採取して、骨の足りない部分を補っていたのですが、それでも足りない場合もありました。

他に自分の骨を採取する方法もあるのですが、オーバートリートメントの恐れもあるため積極的には行なっていませんでした。

その足りない部分を人工の骨で補っていくのです。

このバイオスは、牛の骨を原料とした、歯を支える骨と似ている組織構造を持つ材料です。

日本でも有効性がみとめらている材料です。

移植において、成功に左右する重要な因子は、移植した歯と移植した部分に対する密着性と移植する歯の生活力が挙げられます。

この再生療法は、この密着性をコツ補填剤で補い、成長力をエムドゲインで促してく、より積極的な手法になります。

これらの材料は移植治療において保険治療における利用の認可が降りていないので自費治療となります。

今回は移植における「再生療法」の応用についてお話ししていきました。

次回は、最後の一つについてお話ししていいきます!

全ては患者さんのために!

医療法人社団徹心会ハートフル歯科